陰の季節 の商品レビュー
噂に違わず素晴らし…
噂に違わず素晴らしい作品群でした。4編とも読者の予想と期待を心地よく裏切る内容です。「エース」の異名をとる二渡がキーパーソンで登場しますが、彼が全ての主人公でないところも新しい。 警察という極めて異質で閉鎖的且つ特殊な組織構造がリアルに描かれおりそのことが、普通のビジネス小説よ...
噂に違わず素晴らしい作品群でした。4編とも読者の予想と期待を心地よく裏切る内容です。「エース」の異名をとる二渡がキーパーソンで登場しますが、彼が全ての主人公でないところも新しい。 警察という極めて異質で閉鎖的且つ特殊な組織構造がリアルに描かれおりそのことが、普通のビジネス小説より一層の緊迫感と息苦しさ、人間臭さを醸成しており、久しぶり貪るような読書を経験させてくれました。 収録されている短編のレベルがこれだけ高い作品は非常に珍しいと思います。絶対に買いです!オススメ!
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警察を描いた短編集…
警察を描いた短編集。基本的には推理小説。刑事や事件捜査ではなく、一見地味な事務方に焦点が当てられているのが面白い。
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4篇ともD県警を舞台…
4篇ともD県警を舞台にしたものですが、今までの警察小説のように捜査一課の刑事が犯人逮捕のため奮闘する類のものはありません。本書の主人公は、外には見えない警察内部の組織、言ってしまえば雑用をこなす部署に所属しています。今までこのような部署にスポットを当てた警察小説は読んだことがなく...
4篇ともD県警を舞台にしたものですが、今までの警察小説のように捜査一課の刑事が犯人逮捕のため奮闘する類のものはありません。本書の主人公は、外には見えない警察内部の組織、言ってしまえば雑用をこなす部署に所属しています。今までこのような部署にスポットを当てた警察小説は読んだことがなく、本書は新たな警察小説を開拓したと言えるのではないでしょうか。ほぼすべて寂しい結末を迎えているので読了感は決して良くありません。しかし、人物の描き方、文章構成がしっかりと完成されていてどんどん引き込まれていきました。「陰の季節」も
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この作品を読んで横山…
この作品を読んで横山さんの作品にはまりました!警察ものにしては珍しく、刑事課がメインではないところにさらにはまりました。
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警察小説のミステリー…
警察小説のミステリー短編集だが、予想を裏切る展開である。殺人事件は一切ない。舞台は、県警の監察・警務などの管理部門の物語である。華々しさはないはずなのに、途中で読むことをやめられなくなる。普通の推理小説とは違い、犯人探しではない。結末は読み終えた後に、じわ~っとわかってくる。読後...
警察小説のミステリー短編集だが、予想を裏切る展開である。殺人事件は一切ない。舞台は、県警の監察・警務などの管理部門の物語である。華々しさはないはずなのに、途中で読むことをやめられなくなる。普通の推理小説とは違い、犯人探しではない。結末は読み終えた後に、じわ~っとわかってくる。読後、悲哀と一緒に組織と一人の人間の人生について考えさせられてしまった。
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警察内部における事件…
警察内部における事件ばかりの短編集。地味ながらもしっかりとした骨組みや作りで面白い。重要なキーパーソンとして二渡という人事担当の人間がいるものの、主役となるのは彼ばかりではなく、それぞれが個性豊かで厚みがある。警察にも様々な分野の仕事があるのだな、と読み終わってから当たり前の事に...
警察内部における事件ばかりの短編集。地味ながらもしっかりとした骨組みや作りで面白い。重要なキーパーソンとして二渡という人事担当の人間がいるものの、主役となるのは彼ばかりではなく、それぞれが個性豊かで厚みがある。警察にも様々な分野の仕事があるのだな、と読み終わってから当たり前の事に気付く自分がおかしかった。
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今までになかったタイ…
今までになかったタイプの警察小説で、この小説をきっかけに横山秀夫にはまりました。短編がやはりおもしろいと思います。
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私が初めて読んだ横山…
私が初めて読んだ横山さんの作品です。これは間違いなく面白いです。この後次々と横山さんの作品を読んでしまいました。これが気に入れば、はまり込むこと間違い無しです。で、内容のほうは、警察の内部事件を扱った短編集になってますが、心理描写がすばらしく引き込まれます。ぜひ読んでください。
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刑事小説ではなく警…
刑事小説ではなく警察小説。内部の小さないざこざを大きくすまいと奔走する人々を描いた短編集だ。横山入門には最適な一冊と言えよう。
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ある県警を舞台に警察…
ある県警を舞台に警察の裏側を描いた短編小説集。
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