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オウムと私 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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あの地下鉄サリン事件…

あの地下鉄サリン事件に関わっていた著者自ら綴る獄中手記。なんと嘗ては医者だった。。。TVでもドラマ化されてましたよ。

文庫OFF

2015/08/24

この手の犯罪者の手記というのを初めて読み、リアル感が押し寄せてきて気分が暗くなった。 自己弁護ともとれる部分が多々あり、やはり物事の本質がわかりにくい印象。 外部の人にはわからない異常な世界だったんだな、ということはわかる。

Posted byブクログ

2014/10/24

 著者、林郁夫はサリン事件の実行犯で無期懲役を求刑されている。本書は彼の獄中手記であり、犯行に至るまでの心理描写が克明に記載されている。犯罪を犯した自身の自己弁護とも取れる箇所が多々ある。被害者家族は報われることは無い。宗教と名を借りて、オウムがなぜ殺人集団と化するのか、この本を...

 著者、林郁夫はサリン事件の実行犯で無期懲役を求刑されている。本書は彼の獄中手記であり、犯行に至るまでの心理描写が克明に記載されている。犯罪を犯した自身の自己弁護とも取れる箇所が多々ある。被害者家族は報われることは無い。宗教と名を借りて、オウムがなぜ殺人集団と化するのか、この本を読んでも謎はますます深まるばかりである。

Posted byブクログ

2013/02/01

麻原は、逮捕された林に、事件を風化させるために完全黙秘するよう指示したそうだ。我々の社会がこの事件を総括しきれてないいま、麻原の指示通りになってきた気がする。

Posted byブクログ

2012/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読むのが辛かった。地下鉄サリン事件実行犯の内、唯一死刑でなくて無期懲役で服役している林郁夫。何と真面目で真面目過ぎるが故の犯行だったか。頭がオカシイ連中の犯行などではとても総括できない。 以下に、被害者遺族である高橋シズヱさんの証言を紹介しておこう。 林郁夫被告に対する論告求刑 http://www.mars.dti.ne.jp/~takizawa/boutyou98.html 高橋シズエにおいては、98年1月23日に予定された第24回公判を前にして、同公判廷での証言に替えて、「私が被告人らに望むことは、まず第一に、オウム真理教が起こした事件であることを認めること、第二に、被害を与えた者に対して謝罪すること、第三に、二度とこのような悲惨な事件を起こさないように真実を明らかにすることです。私は林郁夫の公判のほとんどを傍聴して、これら私の望むことがすべて満たされていることが分かりました。少なくとも法廷における林郁夫被告人の態度は、私の怒りや悲しみを増大させるものではありませんでした」「私が証言する場合の私の立場は、遺族、高橋一正の妻としてですが、私の心は3人の子供の気持ち、主人の親の気持ち、(訴因を)取り下げられた他の被害者の気持ち、そして林郁夫被告人の気持ちと切り離すことはできません」「様々な思いに心を乱され、言葉で気持ちを表現できない状態で証言することは、私の意に反します」旨記述した上申書を提出し、菱沼美智子においては、同公判廷において、「事件発生後間もない時期に検察庁で被害感情を尋ねられた時には、犯人達に死刑を求めると言いました。その際考えていた犯人というのは、千代田線にサリンを撒いて主人を殺した林郁夫と麻原こと松本智津夫でした。しかし、その後、報道を見聞きしたり、被告人や松本の公判を傍聴して、事件の真相が分かると同時に被告人が反省していることが分かり、被告人よりも松本に対する憎しみが強くなり、被告人にも松本の命令に従わざるを得なかった弱さがあったことを知りました。そして真に謝っている被告人の姿を見ると、同情の気持ちがわいてきたり、また被告人から謝罪の手紙を受け取って、被告人の誠意を読みとることができました。主人のことを思うと被告人を許すことはできませんが、被告人に対する激しい憎しみの気持ちはありません。本当に罪を悔いているならば、一生刑務所に入って主人に謝罪してほしいというのが、現在の被告人に対する気持ちです」などと証言し、両名とも、悩み抜いた末の苦悩の胸中を語っている。

Posted byブクログ