名君の碑 の商品レビュー
江戸時代初期、二代将軍秀忠のご落胤として生まれた幸松は、信州高遠の保科家を継ぐ。やがて異母兄である三代将軍家光に引き立てられ、幕閣に於いて重きをなすに至る。会津へ転封となった後も、名利を求めず、傲ることなく、「足るを知る」こそ君主の道とした清しい生涯を、時に熱く、時に冷静に描く著...
江戸時代初期、二代将軍秀忠のご落胤として生まれた幸松は、信州高遠の保科家を継ぐ。やがて異母兄である三代将軍家光に引き立てられ、幕閣に於いて重きをなすに至る。会津へ転封となった後も、名利を求めず、傲ることなく、「足るを知る」こそ君主の道とした清しい生涯を、時に熱く、時に冷静に描く著者渾身の書。
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2013.1読了 保科正之の伝記。歴史は苦手なので知らないことばかり。 くしくも今年の大河ドラマは、会津藩の八重が主人公。戊辰戦争で会津藩が京都守護職につくきっかけの家訓を残した人らしい(解説より)。 玉川上水の整備、年金制度の創設、残酷な刑の廃止など江戸時代の政治を武家から民...
2013.1読了 保科正之の伝記。歴史は苦手なので知らないことばかり。 くしくも今年の大河ドラマは、会津藩の八重が主人公。戊辰戦争で会津藩が京都守護職につくきっかけの家訓を残した人らしい(解説より)。 玉川上水の整備、年金制度の創設、残酷な刑の廃止など江戸時代の政治を武家から民をおもう政治に変えた人。この伝記を読む限り素晴らしい人。自分や保科家のことは顧みず、将軍家綱の補佐役として、江戸幕府を支えた。 うがった見方をすれば、自分の足元の藩の政治は家老に任せて、将軍を優先させただけという見方もできる。藩をうまく運ぶよりそっちの将軍家メインに仕えたほうがご褒美もらえたり、出世できたりするでしょう。藩政をがんばってくれた家老があってこその人だ。 逆に、世継ぎにあまり恵まれなかったのも、将軍家ばかり見てたからでしょう。こっちはお任せできる女性が見つからなかったから、うまくいかなかった。これを裏切りの章として、奥さんがひどかったエピソードを載せているが、自分の家を全く顧みなかったから、見破れないし、正せなかったんじゃないのと思う。私が出産を控えているから、そう思うのかもしれない。 現代の感覚で解釈してはいけないのかもしれないけど。 総じて周りで支える人に恵まれての名君だろうなと思う。この人ばかりがすごいのではない。
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NHKの番組「BS歴史館 今いてほしい!?日本を変えたリーダーたち(2)保科正之」2012.4.27を見て感動し、すぐに本屋に飛んで行きました。 本著の著者中村彰彦氏も出演されておりました。懇切に保科正之の業績を説明する一方、朝敵として認知された会津藩の祖というフィルターを通し...
NHKの番組「BS歴史館 今いてほしい!?日本を変えたリーダーたち(2)保科正之」2012.4.27を見て感動し、すぐに本屋に飛んで行きました。 本著の著者中村彰彦氏も出演されておりました。懇切に保科正之の業績を説明する一方、朝敵として認知された会津藩の祖というフィルターを通してしか昨今は語られないことに静かに憤慨しておられる姿が鬼気迫っていました。 同じ出演者の黒鉄ヒロシ氏は「名君中の名君」と絶賛。 そこまで人にして言わしめる人物を丁寧に書ききった名小説です。 正之の出生こそが正之を運命付けたのであり、生涯その則を越えることなく卓越した業績を残したことがよく分かります。 会津藩主として副将軍ということは、現在に直すと福島県知事兼内閣総理大臣のようなものでしょうか。 名君中の名君、リーダー中のリーダーとは正之のほか確かに思い浮かびません。 スーパーマンと番組で誰かが言っており、まさにそのとおり。あの時代に正之なかりせば、徳川体制の崩壊はもっと早かっただろうと確信させます。 経営の一助にと思って軽く読みすすめましたが、この本は深く感銘を受けました。 会津藩の歴史をもっと深く知りたくなる出会いの本でした。
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保科正之、徳川4代将軍家綱時代に活躍した、民政を重点にした政策を行った名君で、会津藩祖。あまり知られていない殿様だが、現代の政治家、特に首相や大臣クラスの政治家に見習ってもらいたい人物。小説なので読みやすいのですが、約700頁とボリュームがあります。
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最後まで読みきれず。 テーマが地味すぎるせいなのか、硬い文体のせいなのか途中で退屈してしまい断念。
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