英語で経営する時代 の商品レビュー
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社会言語学を含む言語学の無知さ加減に驚いた(あの当時の「英語第二公用語化」を真正面に受けて止めているし、英語教育についても都市伝説をなぞるのみ...)。ITの技術的見通しもダメダメ。どうやら著者たちはあまりインターネットを使いこなせていなかったようだし、コンピュータ言語のいろはも知らないらしい。 基本的事実関係を深く分析せず、はじめから結論ありきだから「英語で経営」なんて呑気な本が書けたんだなと納得の一冊(「E経営」ってのが、かわEーw)。 この本の趣旨に外れることが散見されるが(ここを分析してみるべきだろう)、どうしても結論は「英語で経営」ってところへ持って行きたいらしい。涙ぐましい努力で笑える。 いくら多国籍企業ったって、執行役員とかは別として、現業を含むすべての従業員の使用言語を英語にすると、膨大なコストが掛かり、実効性も期待できないことくらい簡単に予想できるでしょうに(現に取り上げられている事例研究ではそんな企業はないらしい)。 人間のコミュニケーションって、TOEICで能力が正確に計れて、一件落着ってそんな生やさしいものではないってことに思い至らないも不思議。また外国=英語っていうナイーブな言語観もどうにかした方がいい。 経営学ってこんな摩訶不思議な学問なのか?w
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