コルシア書店の仲間たち の商品レビュー
こんな友人たちに囲まれて暮らす日々はとても豊かだろう、と感じた。 須賀敦子さんの本ならではの暖かみ、人間観察は読む人の心も豊かにしてくれる。
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当時のイタリア情景が何となくイメージできて良かった。 ただ、それ以上に感じるものは特になかった。エッセイとはそういうものかもしれないけど。
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181215*読了 コルシア書店に集まる人々について。描写が細やかで当時の空気感や、仲間一人一人の様子が映像で見ているかのように浮かんできました。二十年ほど前の日々をこんな風に書ける、須賀さんの才能に脱帽。華やかなヨーロッパを描写したエッセイは数あれど、戦後のイタリアの日常を、激...
181215*読了 コルシア書店に集まる人々について。描写が細やかで当時の空気感や、仲間一人一人の様子が映像で見ているかのように浮かんできました。二十年ほど前の日々をこんな風に書ける、須賀さんの才能に脱帽。華やかなヨーロッパを描写したエッセイは数あれど、戦後のイタリアの日常を、激動の時代についてを日本で読めるのは彼女のエッセイしかないんじゃないかな。そう思うと彼女のやり遂げたことの偉大さたるや…。イタリア人の旦那さんを結婚から6年で病気で亡くされたのは胸が痛い…。
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・2/16 読了.本棚にあったから何気なく手に取って読んでみた.イタリアには行ったことがないから雰囲気を想像するのは難しいけど、著者の若かりし頃の、俺が生まれたぐらいの時代のイタリアの本屋をめぐる話に何となく懐かしさを覚えた.それは異国に一人いっていろんな人たちに出会う自分の若か...
・2/16 読了.本棚にあったから何気なく手に取って読んでみた.イタリアには行ったことがないから雰囲気を想像するのは難しいけど、著者の若かりし頃の、俺が生まれたぐらいの時代のイタリアの本屋をめぐる話に何となく懐かしさを覚えた.それは異国に一人いっていろんな人たちに出会う自分の若かりし頃の感情とどこかで共通する部分があるからなのかもしれない.
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書店を中心に起こるさまざまな事。 遠い異国(地理的にも感覚的にも)でのできごとなのに、不思議と空気が伝わってくる。 書店って、こんな風に本と人々が集って思いを巡らせて意見を交わして作り上げていく空間であるべきなんだろうと思う。 素敵な姿だ。
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私の好きな人たちからよく名前を聞いていた、須賀敦子さん。京都でふらっと入ったジュンク堂で、出会ってしまいました。この本に。運命だなあ。買うしかあるまい。 この本は、著者が1960年代あたりのイタリア、コルシア書店で働いていた時のことを綴ったエッセイ。なんだけど、映画を見ている気分...
私の好きな人たちからよく名前を聞いていた、須賀敦子さん。京都でふらっと入ったジュンク堂で、出会ってしまいました。この本に。運命だなあ。買うしかあるまい。 この本は、著者が1960年代あたりのイタリア、コルシア書店で働いていた時のことを綴ったエッセイ。なんだけど、映画を見ている気分になる。出てくる人物の個性の強さ、何気ないエピソードに含まれる文化的な香り、イタリアの風景の空気感。40年以上も前に日本人の女性が、イタリアでこんな生活を送っていたと思うと、不思議な気持ちになります。予備知識なく読んだのだけど、周辺情報を知ってから読むと、さらに面白いと思う。 それにしても、ここに出てくる人物のなんと自由なことか。いや、本人たちは結構生きることに苦しんでいて、全然自由だとは思ってなかったと思うけど、そういう生き方を選ぶ自由があった。少なくとも、世間とか社会に規定されてるんではなく、自分の中の判断基準もそこではなく。イタリアだからなのか、あの時代だからなのか。 このエッセイの中でもとても好きなのが「小さい妹」という章。巻末の解説でも取り上げられてます。悩みや苦しみが、小さい命への愛情で帳消しになっちゃう、というなんとも人間らしいエピソードで、微笑ましい。 そうそう、そうやって一筋縄でいかないことにもがきながら、丁寧に生きていくのがいいんだよなあ、と思う。 他の本も読んでみよう。
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イタリアのことがわかる。イタリアを深く好きになれる。ここにもヒットラーが出てくるのにびっくり。軽くも重くも用いられている。また読みたい本。
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ミラノに住み、そこで呼吸している気持ちになる。とても自然な表現。しかもそれは実に瑞々しく、洗練され、声に出して読むと、その描写の素敵さにうっとりし、須賀さんの知的情熱が向かう先々に思わず引き込まれてしまう。今さらながらに思う、須賀さんはこんなにもミラノが好きだったのだ。
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