囚われた欲望 の商品レビュー

鹿住槇(著者)

かなりシリアスな作品…

[文庫ＯＦＦ]

かなりシリアスな作品だと思います。テーマは贖罪。喫茶店でバイトをしている岩城誠のもとへ偶然、元同級生の弟・熊川憲二が訪れるところから物語は始まります。イラストは椎名咲月さん。

誠は事故死したクラス…

[文庫ＯＦＦ]

誠は事故死したクラスメートの弟にお前のせいで兄は死んだと責められ、代償に毎晩のように抱かれていた。しかし関係を続けていくうちに、二人の間にあったものが少しずつ変化していき・・・。とてもよかったです。きれいにまとまっていて、最後は鹿住槇さんらしい終わり方で、後味いいお話になっています。

誠は被害者なのに、卒…

[文庫ＯＦＦ]

誠は被害者なのに、卒業までの我慢だと、友達を演じ続けたが、卒業式の日我慢出来ずに本心をぶちまけた。そして、翌日彼は事故で死んだ。言わなければ良かったと後悔し続けているところに、彼の弟の憲二が現た。“兄はあんたのせいで自殺したんだ”と言われ、どんなことをしても償おうとするが・・・これは、結構キツイ!!やり切れません・・・

償いとして憲二に体を…

[文庫ＯＦＦ]

償いとして憲二に体を与え続ける、誠。苦しむ二人の姿が切ない。

2012/08/26

全体的に暗いトーンなんだけど、

冷たい雨が、、柔らかい雨になって。
そして雲の隙間から青空が見える・・・

そんな、爽やかな読後感。

キュン　★★★★
P　　　★

2010/06/13

タイトルからしてあんまり楽しめそうな本ではなかったのですが
大好きな鹿住さんの本で、なおかつキャラ文庫とのことで
購入してみたのですが…やはりダメだった(涙)
過去のトラウマ的なものが誠(受け主人公)にあるから仕方ないけど
あれはちょっと個人的にイライラする感じになってしまう。
誠にトラウマをうえつけた級友の黒川の展開もいきなりすぎる。
もうちょっとそこは何かあるべきではないのだろうか？
好き⇒強姦ではあまりにも一足飛びしすぎていて駄目だった。
これが某キャラのように鬼畜キャラならわからんくもないが(それもどうかと…)
設定上は誰が見ても優等生。日頃のストレス(？)みたいなのが暴発？
いくらなんでもそりゃないだろう？ってのが引っかかった。
あと憲二の存在が凄いあやふや。
結果的にいいたいことがわからんでもないのだが…
こちらも一足飛びすぎ。
しかもその状態で憲二に惹かれる誠も意味不明。
だったら佐野さんの方がいいと思う。
年下くせにっ！とか言いたいわけではないが(基本、年下攻め苦手…)
ストーリーのまとまり感がいまひとつ…。
シリアスな展開が嫌いではないが重すぎる。
鹿住さんの本だけに期待していたのが敗因だったかなーと思うってしまった一冊。
口直しに、口から砂を吐かんばかりの勢いの甘いストーリーでも読みたいもんです。

2009/10/04

あらすじ：いつになったら、この行為から解放されるのだろう…。岩城誠は年下の高校生・熊川憲二に、毎晩のように抱かれていた。愛ではなく贖罪として…。ある日突然バイト先に現われた憲二―昔、誠に恋して死んだ級友にそっくりな彼は、実はその弟だったのだ!「兄貴への償いがしたいなら、俺に抱かせろ」けれど、身体を重ねるごとに、なぜか憲二の瞳は苦しげになってゆき―。

2009/10/04

展開としてはあり得ないだろうけど、ＢＬジャンルだからおっけーかな！（笑）誠に感情移入しやすく書かれているので、なんだか切なくなれてよかったです。この作家さんは初めて読みましたが他もぜひ読んでみたいです。