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ベトナム戦争 の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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ベトナム戦争自体、民…

ベトナム戦争自体、民族解放戦線が南ベトナム政府と戦いそれを北ベトナムが支援する形であり、本来の勝者は民族解放戦線であったはずが、いつの間にか北ベトナムが勝者にすり替わっていき南を併合する様は勉強になった。同じ出来事を6つの視点から見ているために重複した内容が書いてあったりして読む...

ベトナム戦争自体、民族解放戦線が南ベトナム政府と戦いそれを北ベトナムが支援する形であり、本来の勝者は民族解放戦線であったはずが、いつの間にか北ベトナムが勝者にすり替わっていき南を併合する様は勉強になった。同じ出来事を6つの視点から見ているために重複した内容が書いてあったりして読むのに時間がかかったが、かなりためになる本だと思う。

文庫OFF

2023/02/24

ベトナム戦争とはなんだったのか? この戦争について アメリカとベトナムが戦った悲惨な戦争。 映画のネタにもなっている。 その程度の知識。 本書の前にベトナムの歴史を読んで 下地の知識を得ていたのが良かったのか 読み応えのある内容だった。

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2022/10/05

自分はベトナム戦争のことも、その前後の東南アジアにおける植民地支配や朝鮮戦争、それに関わる日本のことも、何も知らないことを痛感し、恥じる。

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2022/07/15

初出は2001年だそう。中公新書。著者の専攻はアメリカ中心の国際政治史みたいな感じかと。 「失敗の本質」が面白かったのと同じように、「ベトナム戦争」という物語が、当事者たちの「思惑」と「現実」のずれ、幾多の偶然によって紆余曲折したものだった、という観点がすごくフェアで、一種わく...

初出は2001年だそう。中公新書。著者の専攻はアメリカ中心の国際政治史みたいな感じかと。 「失敗の本質」が面白かったのと同じように、「ベトナム戦争」という物語が、当事者たちの「思惑」と「現実」のずれ、幾多の偶然によって紆余曲折したものだった、という観点がすごくフェアで、一種わくわくしました。 相手があるプロジェクトだし、巨大なプロジェクトだし、誰も一枚岩でもない。お互いに「全然思ったようにいかない」という蛇行の末に、でもなるべきようになったと言うことか。 アメリカにとって、味方(というか傀儡)である南ベトナム政権が、言ってみれば「ほんまに阿保ばかりやった」という苦悩が、巨大な悲劇というのが喜劇でしかない色合いが濃ゆい。

Posted byブクログ

2019/12/19

まえがき 第1章 米ソ冷戦の狭間で 第2章 解放者から征服者へ 第3章 北方の巨人の影 第4章 破綻する国家建設戦略 第5章 地域創造の論理 第6章 二つの「ネバー・アゲイン」 あとがき 年表 主要参考文献(英語) 主要参考文献(日本語) 主要人物小辞典 事項索引 人名索引

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2018/02/26

ベトナム戦争を6つの視点から解説する。 1 冷戦 2 ベトコンと北ベトナムの主導権争い 3 北京とハノイの戦い 4 ワシントンとサイゴンの戦い 5 アメリカと東南アジア諸国との外交 6 米国内における政府と世論 良い本だった。 一つの歴史的事件はこのように繰り返しいろいろな視...

ベトナム戦争を6つの視点から解説する。 1 冷戦 2 ベトコンと北ベトナムの主導権争い 3 北京とハノイの戦い 4 ワシントンとサイゴンの戦い 5 アメリカと東南アジア諸国との外交 6 米国内における政府と世論 良い本だった。 一つの歴史的事件はこのように繰り返しいろいろな視点から論述するべきであるといえるし、1945年から1975年までの歴史が繰り返し記述されるのも(毎度毎度日本が負けてフランスが帰ってきて・・・)タイムリープものの読み物として面白かった。 ベトナム戦争に限った話ではないし、考えてみればどんな歴史だって複数の側面を持つのだから、この記述はもっとあっても良いように思う。 しかし、新書だが質量ともに濃密な本なのだが、エピソードを6つに割ってしまったので、一つ一つが物足りないというのはある。とくに4に関しては、当時の南ベトナムの様子はそんな通り一遍で良いのかという気はする。 でもこれはないものねだりだろう。この本にある内容を頭のなかに叩き込んで、そこから自分の気になるところを深掘りしていくというようにすべきものだろう。

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2014/01/12

ベトナム戦争自体の通史的な解説書ではなく、ベトナム戦争によって周辺国にどのような影響があったか、国際情勢はどう動いたかを書いた本であり、戦争自体についての記述はほとんどない。第一次インドシナ紛争からカンボジア内戦までのインドシナ史と主要人物くらいはしっかり把握していないと読み通す...

ベトナム戦争自体の通史的な解説書ではなく、ベトナム戦争によって周辺国にどのような影響があったか、国際情勢はどう動いたかを書いた本であり、戦争自体についての記述はほとんどない。第一次インドシナ紛争からカンボジア内戦までのインドシナ史と主要人物くらいはしっかり把握していないと読み通すことすら難しいだろうと思う。そういう意味で★マイナス1。「我々はなぜ戦争をしたのか(原題:Missed Opportunity)」や「Best and Brightest」のようなベトナム戦争通史がわかる本を先に読んでおいた方がいいでしょう。「南ベトナム解放民族戦線」を「民族解放戦線」と書くなどの安易かつありがちなミスも多くある。

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2012/12/26

通史ではなく、第二次世界大戦後のベトナムの歴史を様々な角度から見渡しています。時系列が戻る事も多々あるので、戦後史慣れしておかないと読みづらいかも。米国・中ソの思惑、日本やフランスとの関係など、かなり大きな枠組みでベトナムを見つめている点は読みごたえがあります。 ベトナム一国につ...

通史ではなく、第二次世界大戦後のベトナムの歴史を様々な角度から見渡しています。時系列が戻る事も多々あるので、戦後史慣れしておかないと読みづらいかも。米国・中ソの思惑、日本やフランスとの関係など、かなり大きな枠組みでベトナムを見つめている点は読みごたえがあります。 ベトナム一国についての説明はその分薄れてしまうところがあるので、マクロな見方をしたい人向けです。

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2012/08/17

2000年代初頭に書かれた若干古い本ながら、北ベトナムの内情などこれまで知らなかったことが盛り込まれ、勉強になった。

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2011/12/14

新書でサクッとベトナム戦争について知ろうと思ったのに、とにかく長い。戦争の悲惨さとか空しさとかよりも、何よりも、作者の頑張りが伝わってくるのですが、とりあえず、高校の世界史なんかでは看過されがちな、ベトナム、カンボジア、ラオスといった「仏領インドシナ」地域の歴史を知るうえでは、非...

新書でサクッとベトナム戦争について知ろうと思ったのに、とにかく長い。戦争の悲惨さとか空しさとかよりも、何よりも、作者の頑張りが伝わってくるのですが、とりあえず、高校の世界史なんかでは看過されがちな、ベトナム、カンボジア、ラオスといった「仏領インドシナ」地域の歴史を知るうえでは、非常に参考になると思います。ただし、情報量が多すぎて、一回読んだだけの僕は、もののみごとに内容を忘れてしまいました。でも、読後の達成感は、普通の新書では味わえません。索引も人物紹介までも丁寧についているので、ここらへんを勉強したいっていう方の入門にはぴったりだと思います。

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