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西欧精神の探究(上) の商品レビュー

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2024/05/13

「ロマネスク美術革命」「フランスロマネスクへの旅」を読んで。 中世12世紀=ロマネスク時代を、ヨーロッパ精神の基盤を作った時代だと喝破した書。 今から約50年前、1976年の放送大学の講義。 この時代既に中世の復権を高らかに宣言している。 堀米庸三の先見性に感銘を受ける。 ロ...

「ロマネスク美術革命」「フランスロマネスクへの旅」を読んで。 中世12世紀=ロマネスク時代を、ヨーロッパ精神の基盤を作った時代だと喝破した書。 今から約50年前、1976年の放送大学の講義。 この時代既に中世の復権を高らかに宣言している。 堀米庸三の先見性に感銘を受ける。 ロマネスク美術を初めて正当に評価してしたのは、この歴史学者だったのだ。 堀米庸三、木村尚三郎という二人の西洋史学者の論考と対談を堪能出来る。 日本史においては網野善彦が開拓した中世の生き生きとした姿を欧州史では、この二人が同じ役割を果たした。 パイオニアたちの覇気と意気を感じさせる本だ。

Posted byブクログ