保田与重郎文庫(17) の商品レビュー
保田が国粋主義者であ…
保田が国粋主義者であるといい、古典至上主義の見識が狭きものという説は「古の巨匠に感謝するのは当然だが、いまの目前にいる名匠は、またありがたい」というように、違うということがわかるだろう。少なくとも現代の価値をまったく無視しているわけではないのである。保田が語るのは歴史だけではない...
保田が国粋主義者であるといい、古典至上主義の見識が狭きものという説は「古の巨匠に感謝するのは当然だが、いまの目前にいる名匠は、またありがたい」というように、違うということがわかるだろう。少なくとも現代の価値をまったく無視しているわけではないのである。保田が語るのは歴史だけではない。名もなき人々の思いを読み語るのである。保田の文章には命があると思う。
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