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航海者(上) の商品レビュー

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 大変な苦難の末、1…

 大変な苦難の末、1600年日本に漂着したイギリス人、三浦按針ことウィリアム・アダムスの生涯を描いた海洋歴史小説。故郷と、そこに残してきた家族を思いながらも、帰ることは許されない。落涙必至の傑作だ。

文庫OFF

2017/11/16

白石一郎さんは大好きな作家なのですが、これはちょっと。 苦難の航海・日本での初期の活躍が書かれている前半は面白いのです。ウイリアム・アダムスの航海者としての情熱や、素直な言動に好感が持てるのです。 しかし、後半になると主人公のウイリアム・アダムスの魅力が全く無くなってしまう。...

白石一郎さんは大好きな作家なのですが、これはちょっと。 苦難の航海・日本での初期の活躍が書かれている前半は面白いのです。ウイリアム・アダムスの航海者としての情熱や、素直な言動に好感が持てるのです。 しかし、後半になると主人公のウイリアム・アダムスの魅力が全く無くなってしまう。自分の蓄財のために周りと衝突したり、母国の競争国となってしまうオランダのために働いたり。極言すれば守銭奴。それを何とか著者が言い訳しているといった感じになってしまう。主人公の行動とそれに対する著者の理由付けに乖離が生じ、”分からない”状況となり、読み心地がよくないのです。 評価2はちょっときついかも。でも期待していたのを裏切られたので

Posted byブクログ