月に繭 地には果実(下) の商品レビュー
ロランのキャラクター…
ロランのキャラクターに惚れました。すごくマジメなんですね。最初はちょっと頼りないかな、って面が目立ったんですが(必要に迫られたとはいえ女装したりして)、後半は、もうしっかり男の子してますよね。個人的に憧れていた「あの人」がまさか●●だったとは……。ショックでした(笑)
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原典からは大きく外れるまさかまさかの展開。しかし間違いなく、同じ材料の違う料理の仕方の一つの答が表されていた。 同じ人が少しのたどる道を間違えるとこうなるということは現実世界の人間も少しのボタンのかけ違えの積み重ねで間違った生き方をしてしまう。いま間違った生き方をしている人も間違...
原典からは大きく外れるまさかまさかの展開。しかし間違いなく、同じ材料の違う料理の仕方の一つの答が表されていた。 同じ人が少しのたどる道を間違えるとこうなるということは現実世界の人間も少しのボタンのかけ違えの積み重ねで間違った生き方をしてしまう。いま間違った生き方をしている人も間違ってない生き方をしている世界もあるやもしれない。 この作品はいまの世界との共通点が多々ある。度々出てくる時代の揺り戻しという言葉。文明を捨てた時代。癒しや過去を懐古する人々。 なにが正しくて間違いなのか。それは分からないけれど、誰もがなにかを求めている。 人は美しい言葉だけで生きていけるけれど、反対に醜い言葉で死んでいくこともできる。
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ガンダムなんだよね……。 完全なSF世界の物語だけれど、戦争の悲惨や人間のエゴをこれでもかという程に描かれていて、圧巻。筆者の強いメッセージをひしひしと感じた。 上巻、中巻と比してガラリと陰惨な物語に様変わりしてしまったが、そこは福井さんの筆力により、最後までのめり込んで読み終えられた。 名作だと思う。 ……それにしても、これが「ガンダム」だとは…。 ★4つ、9ポイント半。 (あまりに壮絶な展開に、若干引き気味になってしまったための-0・5ポイント) 2015.02.17.了。 ※テレビアニメ版は、これよりは明るい内容だと聞きかじった。そちらにも興味が沸いてきている(笑)。 ※“自分ら世代でアニメ好きなわけではない層“にも許容範囲な「Zガンダム」「ZZガンダム」も、福井晴敏によるノベライズなら読んでみたいな……と。 【追記】 この作品で「ああ、福井さんが書くならば“ガンダム”でもちゃんと読めるな」との手ごたえをつかみ、全10冊の「ガンダムU.C」を約1年がかりで読了した。読み終えた頃には、すでに「ガンダムの世界」が好きになっていたという(笑)。 (とはいえ、ガンダムファンが言うところの「宇宙世紀もの」に限るが) 過去の作品も、劇場版の「ガンダム」3本を観、「Zガンダム」のテレビシリーズをゆっくりと観進めている。「ガンダムU.C」を観ることを最終目標にして。 ・・・と、そんな今、この「月に繭地には果実」を思い出したなら、「ターンAガンダム」も観たくなってしまったという(苦笑)。 2016.08.08.書。
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うん、アニメ版とまた違う話と云う終わり方です。 アニメの、あのふんわりとした絵柄のキャラクターが 好きな人には辛いのではないのでしょうか。 福井版らしいと云えば、 思想や価値観の違いを受け入れられない 諍い事が背景の痴話(失礼な…)メインだとか、 そう云う点ではあるのですが、 よ...
うん、アニメ版とまた違う話と云う終わり方です。 アニメの、あのふんわりとした絵柄のキャラクターが 好きな人には辛いのではないのでしょうか。 福井版らしいと云えば、 思想や価値観の違いを受け入れられない 諍い事が背景の痴話(失礼な…)メインだとか、 そう云う点ではあるのですが、 よくあのビジュアルのアニメを こんなごっつい小説に仕上げたなあと、感心です。 本当に個人的な事ですが、 アニメ版からカットしすぎだよなあ… ジョゼフ好きだったんだけどな… それ以上に大好きだったレット隊とかな…
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虚しい。地球を巻き込む宇宙戦争。長い世代を経て繰り返し戦争する。戦争に反対だった人達も。人の欲の行き着くところ最後は戦争になり全てを破壊し尽くす。それが人の宿命かのようで、救いがない。 これは小説の中のお話しだ、と思ってみても現実に戦争は世界のどこかで常に起こっているということに...
虚しい。地球を巻き込む宇宙戦争。長い世代を経て繰り返し戦争する。戦争に反対だった人達も。人の欲の行き着くところ最後は戦争になり全てを破壊し尽くす。それが人の宿命かのようで、救いがない。 これは小説の中のお話しだ、と思ってみても現実に戦争は世界のどこかで常に起こっているということに気付くと、とても虚しくなった。うーん…
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実際に、人が人を殺す所を見せられ過ちを見せつけられてもなお、自分の目で肌で感じなければ本当の意味で理解することは出来ない。 暗にそう語り、宇宙世紀が始まって以来使われてきた数多の大量破壊兵器、殺傷兵器を使い、人が人とも思えない死に方を与えてやっと駄目だと感じる事が出来た。それでも本質を理解し伝えていくことが出来ないから人は繰り返すし、後に続く人類がそれをどうにかしてくれると願うしかない。 結果としては登場人物の六割が死に、その多くが人間の嫌な部分を露出させて消えていきました。 誰が駄目で誰がよかったのか、考えても無駄と思えるほど嫌な感覚を残す事になりましたが、最後まで生き残ってくれた彼らが希望となりました。 最後のソシエはほんとよかった。
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最後の展開がアニメと大きく異なるが、私はこっちの方が好きだ。 ラストのシーンには、桑田佳祐の「風の詩を聴かせて」がよく合う。 BGMをつけるとしたら間違いなくこれだろう。 福井氏の力が遺憾なく発揮されていると思う。
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福井さんにはまって片っ端から読みあさってたときに手に取った本。まさかガンダムとは知らずに読んでびっくり。ガンダムのことはよく知らないけどすごく面白かった。知ってたら10倍愉しめると思う。
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大事に読んでます。 下手なバトルに入らないように願う。 ようはギンガナムの扱いなんだけど。 後日) いや本当によかった。 アニメ見た人にはたまらんと思う。
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ノンストップで物語が終息したという感じです。言いたいことはいっぱいあるんだけど、この巻の注目は、なんと言っても、ハチクロ級の“みんな片思い”の結末でしょう。福井さんの作品で、1つの物語の中にいくつもの愛の形を描いたのは珍しいので、やたらと気になってしまいました。しかし、それらの多...
ノンストップで物語が終息したという感じです。言いたいことはいっぱいあるんだけど、この巻の注目は、なんと言っても、ハチクロ級の“みんな片思い”の結末でしょう。福井さんの作品で、1つの物語の中にいくつもの愛の形を描いたのは珍しいので、やたらと気になってしまいました。しかし、それらの多くが一方通行というかすれ違っているというか、伝えたい気持ちが伝わらない、相手の気持ちに応えられない、のです。“こんなにあなたのことを思っているのに、どうしてあなたは私のことを受け入れてくれないの?”そんな声にならない声が、文章から聞こえてくるようです。こうやって書くと、ただのわがまま、エゴだなと思ってしまいますが、愛なんてそんなものなのかもしれません。そして、戦争も、平和も、みんなそう。相手の気持ちなんて全部わかるわけないのだから、たとえそれがエゴだとわかっていても、一方的に自分の気持ちをさらけ出すしかない。そう考えたとき、物語中で一番感情を露にして自分の思ったことを言っていたソシエに、この結末があって良かったと思いました。この巻で好きな言葉は、“「愛されたい」と同義語の「役に立ちたい」。”うっ……、身に覚えが……。
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