ワイン一杯だけの真実 の商品レビュー
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8本のワインから立ちのぼる官能の香り……極上の酒が醸し出す空気に、うっかり酔わされる。ワインの名を関した物語たち、大人の色香と凛とした目を併せ持つ女たちが奏でる物語を、隅々まで味わい尽くしてほしい。
abtm
それぞれの名だたるワインに絡めた短編集。 いずれもどこか狂っている女性が主人公。 それは自分自身や人生に違和感を持つ女性、つまり普遍的な女性だと作者は言っているが、みんなこんな狂ってるものなのか?と少し疑問。 狂い方の方向性も度合いも人それぞれで、人に見せないだけでみんな狂ってる...
それぞれの名だたるワインに絡めた短編集。 いずれもどこか狂っている女性が主人公。 それは自分自身や人生に違和感を持つ女性、つまり普遍的な女性だと作者は言っているが、みんなこんな狂ってるものなのか?と少し疑問。 狂い方の方向性も度合いも人それぞれで、人に見せないだけでみんな狂ってるのだろうか。 久々にワインを味わいたくなった。
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2020.4.11 読了 村上龍による、ワインを基にした短編集。 一流の作家だけあって、表現力が流石としか言いようがない。ここにあるワインを飲んでみたい。 ただ、村上龍の小説はのめり込むと精神が分裂しそうになる。
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オーパス・ワン シャトー・マルゴー ラ・ターシュ ロス・ヴァスコス(白) チェレット・バローロ シャトー・デュケム モンラッシェ トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(ロバート・ヴァイル醸造所) このリストで涎を垂らす人はワイン愛好初級者と認めてもよいでしょう。(笑) なお、自分...
オーパス・ワン シャトー・マルゴー ラ・ターシュ ロス・ヴァスコス(白) チェレット・バローロ シャトー・デュケム モンラッシェ トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(ロバート・ヴァイル醸造所) このリストで涎を垂らす人はワイン愛好初級者と認めてもよいでしょう。(笑) なお、自分もその一人です。じゅるじゅるじゅるじゅる。(笑) 上記8銘柄をお題にした村上龍の短編小説8編です。 この小説は1998年の刊行ということで、当時の第○次ワインブームに乗っかった形のお題という気がしないでもありませんが(笑)、お題の「ワイン」ということを除いても、あとがきの作者自身の言う通り、完成度の高い短編集であったと思います。 主人公はどれも「自分自身や人生に違和感を持っている女性」の一人称であり、「嘘で塗り固められた社会全体を拒否し、グラス一杯のワインの中に真実を見つけ」、「真実は一瞬の中に見え隠れし、必ず甘美で危険なものとして姿を現わす」ような物語の展開だったと思います。 主人公の女性たちは皆若く、しかし、社会から切り離された存在であり、また、彼女たちには必ず近いようで遠く遠いようで近い存在の男の影がちらついていて、そして、男たちは必ずといってよいほど外国の香りを持っています。まあ、お題が外国のワインだからそうなのかもしれないですが(笑)、作者の言う「ワインを飲んで風景が異化し」た中の一風景の象徴であったのかもしれません。 出だしの短編はどちらかというと心身ともに孤独な女性のストイックさが全面に出た小説だったのですが、次第に編が進むにつれて村上龍らしく(!)エロぽっくなっていき(笑)、そして終盤にはかなりのエロ度具合になっていき、最後は幻想ともつかない中で消えていくという配置になっています。これは、個々のワインテーマに沿った短編の内容に加えて、短編集全体としても一個のワインを口に含んで味わったかのような構成で、美しい女性たちをワインを飲んだかのように甘美に味わい尽くす趣向になっていたと思われます。で、自分は終盤のあたりが特に好みだったです。(笑)お尻を叩くところとか・・・。(笑)う~む、シャトー・デュケムかあ。(笑) 当時を反映してかブランド志向が如実に出ているワインリストですが(笑)、ヴィンテージの記載がないとか、特にモンラッシェには造り手表示がないなど、まだまだワイン愛好者としては詰めは甘いのですが(笑)、まあワインは抜きにして美しい女性たちのエロさを味わえたので(!)これは良しとしましょう! 解説はこれも当時を反映してかソムリエの田崎真也ですが、ワインの一般的なお題目を並べているだけでこれはあまり面白くない。
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このような、無秩序なのに精錬されている人物が多い世界に生きている人は少ない。村上龍の作品の登場人物はそれが殆どを占める。得体の知れないものには興味を惹かれるし、怖い。ワインは飲めないけれど、ハワイでニートになりたいと思った。
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さりげなく、そして力強くワインをストーリーに絡めてくるセンスは流石である。ワインとはこんなにも人を魅了する飲み物なのか。私は良いワインを知らない。それは非常に損である事のような気がする。
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どちらかというと、内容は暗い話しが多い。そのときの自分の気分次第で、静かな気持ちになれたり、暗くなったりしてしまう。でも、その描写から紹介されるワインは、是非とも飲んでみたい気分となった。
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往復3時間の通学時間には初めの頃は村上龍のこの類の小説と村上春樹のエッセイを読んでいたように思う。 2002年5月4日読了
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この人はものすごく勤勉で、書く前にものすごい調べ物をするらしい。その調べたものをひけらかすのではなく、効果的に使うのがさすが小説家。
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★オーパス・ワン ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ワインにまつわるエピソード。狂った女を書くのが好きであろう彼の、いつも通りの小説。 現実と妄想との境界線の曖昧さが、快くもあり不快でもある。読み手のテンションを要求する作品。
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