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聖母の鏡 の商品レビュー

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思い入れのある同一テ…

思い入れのある同一テーマを繰り返し作品化する作家がいますが、原田さんもそうで、『挽歌』の系列にある作品です。こちらの主人公はエゴイスティックなだけでなく行動に説得力が無くていまいちです。

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舞台はメキシコ。『挽…

舞台はメキシコ。『挽歌』と似た感じですが、主人公の女性の行動にあまり感情移入できませんでした。

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主人公の心理描写が足…

主人公の心理描写が足りないのか、いまいち入り込めませんでした。『挽歌』の熟年メキシコ版といった感じ。

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題名を見て期待して読…

題名を見て期待して読んだのですがぜんぜん面白くありませんでした。

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2023/01/22

あのベストセラー『挽歌』作家の晩年の小説。 ひさしぶりにグングン引き込まれたのは、構成力と筆力の確かさだと思う。 50代終りの女性と50代半ばのスペイン人男性との恋愛。 そうか、『挽歌』の怜子が蠟(老)熟して『聖母の鏡』の顕子(あきこ)に現れたのではなく、新生していたのだった...

あのベストセラー『挽歌』作家の晩年の小説。 ひさしぶりにグングン引き込まれたのは、構成力と筆力の確かさだと思う。 50代終りの女性と50代半ばのスペイン人男性との恋愛。 そうか、『挽歌』の怜子が蠟(老)熟して『聖母の鏡』の顕子(あきこ)に現れたのではなく、新生していたのだった、と。 それはそうだ。姉妹編というところもあるが、蠟熟というより、その芯のところは変わらなく、心の叫びを、繰り返しわがままと言えるまでに表現している。やはり『挽歌』があれだけ読まれたのには、うなづける作家の真髄。 1997年に上梓されているから、今流行りの「蠟熟女の叫び小説」の走りかとも。 この小説に描かれている情緒溢れるスペインの田舎村の情景が美しいこと!今でこそ、日本人も知っている気分になっているよね。

Posted byブクログ