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火の縄 新装版 の商品レビュー

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鉄砲にかけては百発百…

鉄砲にかけては百発百中の名手稲富治介は風采のあがらない無骨者のため細川忠興・ガラシア夫妻にうとまれ出陣の機会も与えられず不愚の一生を終えた。戦乱の時代の非情を描く長編時代小説。

文庫OFF

2012/07/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

火縄の名手、稲富祐直を主役に据えた小説、と聞き、 手に取りましたが、主役は彼だけではありません。 細川忠興、細川玉、稲富祐直の三者を主役とした小説です。 稲富祐直に向けられる忠興、玉の悪意、 忠興が玉に向ける愛情と間接的な暴力、 玉が忠興に向ける反抗、と、 人物がそれぞれに厄介な感情を抱いています。 舅(藤孝)と玉の関係が、 光秀の影を含みつつ描かれているのが一番好きでした。 次々にページをめくらせる魅力がありますが、 個人的には、全体を通すと、 とりたてて面白い小説というわけではありませんでした。

Posted byブクログ