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パール判事の日本無罪論 の商品レビュー

4.3

26件のお客様レビュー

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2023/04/26

これはまさに、イデオロギーを超えて日本人必読の書。社会保障だとかリスキリングとか、目先の話はもちろん政治として大事だけど、過去を直視すること、客観的に評価すること。 単なる敗戦国への同情でなく、法とはなにかを国際社会に示してくれた彼の功績に報いるには、日本人はもう少し精神的な「独...

これはまさに、イデオロギーを超えて日本人必読の書。社会保障だとかリスキリングとか、目先の話はもちろん政治として大事だけど、過去を直視すること、客観的に評価すること。 単なる敗戦国への同情でなく、法とはなにかを国際社会に示してくれた彼の功績に報いるには、日本人はもう少し精神的な「独立」について、考えなくてはならないと思う。

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2021/03/08

本全体の趣旨については賛同している。ただし例えば「この条約にこう書いてある」みたいなことを改めて条約本文を読むと、そう解釈は出来るだろうが、ちょっと揚げ足を取られるような書き方をしている。この手のことが多く、書いてあることをそのままの言い方で誰かに言ったら突っ込まれるスキを与える...

本全体の趣旨については賛同している。ただし例えば「この条約にこう書いてある」みたいなことを改めて条約本文を読むと、そう解釈は出来るだろうが、ちょっと揚げ足を取られるような書き方をしている。この手のことが多く、書いてあることをそのままの言い方で誰かに言ったら突っ込まれるスキを与える。故に東京裁判について知りたかったら他に良書があると思う。本書を必読書とするのは危険性を孕む気がする。それでもこの昭和38年という時代にこの本を出しているという価値は色褪せないのだろう。

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2019/07/02

小学館文庫は巻頭に小林よしのりの「推薦のことば」があり、新書の新版には百田尚樹の解説がある。腑に落ちない改版だ。皇位継承の女系容認をしたあたりから小林のファンが離れた経緯はあるにせよ、『戦争論』『天皇論』の功績を無視することはできない。 https://sessendo.blog...

小学館文庫は巻頭に小林よしのりの「推薦のことば」があり、新書の新版には百田尚樹の解説がある。腑に落ちない改版だ。皇位継承の女系容認をしたあたりから小林のファンが離れた経緯はあるにせよ、『戦争論』『天皇論』の功績を無視することはできない。 https://sessendo.blogspot.com/2019/06/blog-post_15.html

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2017/11/11

戦後すぐに戦勝国により国際法の名のもとに行われた東京裁判。いわゆるA級戦犯たちは戦争の責任を取って、長い裁判ののちに有罪判決となり処刑された。 検察側の9人の判事(全員外国人)のうち、インド人判事のパール博士だけが、日本の無罪を最後まで主張した。 そもそも、有罪の理由が、共同謀議...

戦後すぐに戦勝国により国際法の名のもとに行われた東京裁判。いわゆるA級戦犯たちは戦争の責任を取って、長い裁判ののちに有罪判決となり処刑された。 検察側の9人の判事(全員外国人)のうち、インド人判事のパール博士だけが、日本の無罪を最後まで主張した。 そもそも、有罪の理由が、共同謀議があったかどうかが焦点であり、検察側はそれを証明できなかった。パール博士の主張は極めてロジカルで、納得のいくものである。彼に言わせれば東京裁判は、国際法の点からも矛盾が多く、戦勝国による敗戦国への復讐でしかないというのだ。 彼の何千ページにも及ぶ論文の存在は、感動的である。こういう人がいたことを知らなかったが、現在京都や靖国神社に有志によって記念碑がたてられているそうだ。 著者の憤りも理解できるが、本としては、同じ内容の繰り返しが多いと感じた。

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2016/08/14

終戦記念日の前だからというわけではなく、たまたま本棚に眠っていた当書を夏休みにあたり紐解く。 なぜこの様な著書が日の目を見ないのか甚だ疑問である。 当初、東京裁判は国際法にのっとって裁くものだとしきりに宣伝していたにもかかわらず、結果、戦勝国にとって「復讐の欲望を満たすため、たん...

終戦記念日の前だからというわけではなく、たまたま本棚に眠っていた当書を夏休みにあたり紐解く。 なぜこの様な著書が日の目を見ないのか甚だ疑問である。 当初、東京裁判は国際法にのっとって裁くものだとしきりに宣伝していたにもかかわらず、結果、戦勝国にとって「復讐の欲望を満たすため、たんに法律的な手続きを踏んだにすぎないというやり方は、国際正義の観念とは縁遠い」とばっさり。著者は極めて客観的事実を列挙し、当時の法令、慣習、また背景にある人種差別と照らしその判断の誤りを厳しく指摘する。 いままで学校で習ってきた戦後の歴史と実際がはこんなにもかけ離れているのかすんなり飲み込めない感すらする。一度皆さんにも読んでいただきたい。

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2014/08/10

東京裁判で唯一人、被告の全員無罪を主張したパール判事の1200頁以上にも及ぶ判決文を元に、東京裁判の不当とそれのもたらしたものを解説してあります。 いかに東京裁判によって現代日本人が自虐的になってしまったかが分かります。 いまこそこの本を日本人は読むべきだと思います。

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2013/09/10

良本。日本人は絶対読むべき。とても論理的。というのもパール博士の判決文をなぞっているから。事実に即していて、主観ははっきり主観と言って紹介する。東京裁判を切り口に、パール博士の事、太平洋戦争の事、米国やロシア等各国の事、平和の事について。個人的には、日本がグローバル化すべき大きな...

良本。日本人は絶対読むべき。とても論理的。というのもパール博士の判決文をなぞっているから。事実に即していて、主観ははっきり主観と言って紹介する。東京裁判を切り口に、パール博士の事、太平洋戦争の事、米国やロシア等各国の事、平和の事について。個人的には、日本がグローバル化すべき大きな意義を別の視点から見出だせた事が良かった。

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2013/08/18

ううむ。こういうのを読むと、自分がいかに自虐史観のなかで教育されてきたのかがわかる。今のようにインターネットのさまざまな情報と照らし合わせることで自分を再教育できる時代は幸せだ……と、ふと思ったのだが、現在60歳以上で戦争を知らない自虐史観ずぶずぶの世代で、ネットも使えぬ情弱世代...

ううむ。こういうのを読むと、自分がいかに自虐史観のなかで教育されてきたのかがわかる。今のようにインターネットのさまざまな情報と照らし合わせることで自分を再教育できる時代は幸せだ……と、ふと思ったのだが、現在60歳以上で戦争を知らない自虐史観ずぶずぶの世代で、ネットも使えぬ情弱世代がいまだに「日本は悪いことをした」と思うのは仕方ないことなのかもしれない。

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2012/10/03

第二次世界大戦後の東京裁判の実録。 名のある日本人を公開処刑する為に平和と正義の名の下に行われた裁判で、 唯一、全ての被告日本人に無罪の判決を下したパール博士の、法治社会への冷静で力強い希望が印象的でした。 私は、連合国の振りかざす「正義」がどれほど卑怯で野蛮で腐っていようと、...

第二次世界大戦後の東京裁判の実録。 名のある日本人を公開処刑する為に平和と正義の名の下に行われた裁判で、 唯一、全ての被告日本人に無罪の判決を下したパール博士の、法治社会への冷静で力強い希望が印象的でした。 私は、連合国の振りかざす「正義」がどれほど卑怯で野蛮で腐っていようと、そんなものかと思うだけですが、 パール博士は、人類の積み上げつつある良識を踏み躙る行為だと憤慨し、ひとつひとつを検証して反論する、英雄的な姿勢を貫いた。 こういう、人の精神性を見限らず凛としている人を知ると、自分ももう少し頑張らないとなぁ、と思えます。 日本はまだ、こういう人に「敬愛する」と言ってもらえる国でしょうか。 噂話に惑わされず、自分で判断できる人間でありたいものです。

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2012/09/23

東京裁判におけるパール判事の反対意見の概略を著者の意見とともに紹介したもの。東京裁判の国際法上の問題点が明確になり、その点は勉強になる。ただ、判事の意見と著者の意見を混同しないように意識する必要あり(いつか反対意見の全文にあたりたい)。また、世界の根源は、建前に隠れたパワーにあり...

東京裁判におけるパール判事の反対意見の概略を著者の意見とともに紹介したもの。東京裁判の国際法上の問題点が明確になり、その点は勉強になる。ただ、判事の意見と著者の意見を混同しないように意識する必要あり(いつか反対意見の全文にあたりたい)。また、世界の根源は、建前に隠れたパワーにあり、東京裁判の問題点を明らかにする実効的意義があるか、悩ましい。

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