学寮祭の夜 の商品レビュー
女子大(オクスフォードですよ)の中で起きる怪事件に、OGの探偵小説家ハリエット・ヴェイン女史が挑む、というミステリー。人物描写がしっかりしているのです(だから厚い)。ついでに決着のつく話でもあります。読後、帽子を脱いで投げ上げたくなりましたよ。
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"Placetne, magistra?" "Placet." 十作目。ピーター卿とハリエットの仲に決着がつく肝心の(笑)話。イギリスの大学生活にも詳しくなれます。推理と恋物語(?)が同時進行。ピーターの甥っ子にも迫られてハリエットモテ...
"Placetne, magistra?" "Placet." 十作目。ピーター卿とハリエットの仲に決着がつく肝心の(笑)話。イギリスの大学生活にも詳しくなれます。推理と恋物語(?)が同時進行。ピーターの甥っ子にも迫られてハリエットモテモテ!(笑)女性の社会進出が今ほど成されていなかった時代、頭のいい女性とは、その生きる道とは。ピーターへのハリエットの思いの描写が秀逸です。訳も最高かも。 :あらすじ: ハリエット・ヴェインは母校であるオックスフォード大学シュルーズベリー・コレッジ(モデルはおそらく作者の母校サマーヴィル)から大学祭の招待状を受け取り、卒業以来初めて母校へ。ところがその後、大学内で悪質な匿名の手紙が横行し始め、ハリエットはそのミステリー作家としての名声を買われ、事件を内密に調査することになる。やがて手紙を受け取った生徒の一人が自殺を企てる騒ぎにまで事態は発展し、ついにハリエットはピーター卿に協力を求めることに… クライマックスはオックスフォード・モードリン・コレッジの側のモードリン橋のたもとでのピーター卿のラテン語の告白。福山の『桜坂』じゃないが現地へ行って浸る人間報告例多数。(笑) (参考文献:『ワールド・ミステリー・ツアー』5,イギリス編・同朋社・頁165〜167)
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