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カント政治哲学序説 の商品レビュー

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2012/07/02

題名には「序説」の名が冠せられているが、『判断力批判』による理論と実践の媒介の批判的基礎づけをまって、初めて『人倫の形而上学』などで道徳的目的論としてカントは独自の政治哲学を確固としたものとして述べることができた、という内容は、序説というよりも基礎づけに他ならない。カント倫理学か...

題名には「序説」の名が冠せられているが、『判断力批判』による理論と実践の媒介の批判的基礎づけをまって、初めて『人倫の形而上学』などで道徳的目的論としてカントは独自の政治哲学を確固としたものとして述べることができた、という内容は、序説というよりも基礎づけに他ならない。カント倫理学から直ちに政治哲学を導出し、以てカントの政治思想をあまりに道徳主義にすぎる、と捉える人にこそお勧めしたい本。

Posted byブクログ