おたあジュリア の商品レビュー
現在のキリスト教徒の方が書いた信者さん向けのお話なので、登場人物の説明が懇切丁寧で歴史初心者には助かります。 主人公はタイトルの通り、キリシタンの鑑たる「おたあジュリア」。 物心つく前に朝鮮から連れてこられ、小西行長の養女として育てられた彼女の視点からの関ヶ原前後。 そのため...
現在のキリスト教徒の方が書いた信者さん向けのお話なので、登場人物の説明が懇切丁寧で歴史初心者には助かります。 主人公はタイトルの通り、キリシタンの鑑たる「おたあジュリア」。 物心つく前に朝鮮から連れてこられ、小西行長の養女として育てられた彼女の視点からの関ヶ原前後。 そのため、キリシタン大名はみんなとても立派な人物。 三成も、キリシタンの行長と仲がいいのだから良い人です。 特筆すべきは大谷吉継。なぜこんなに特別扱いなのか? 行長の息子にときめく小説も珍しいでしょう。 行長目的で読んだのに、吉継に想定外の大満足。(出番自体は少ないんだけど) 著者の敬虔なお気持ちに対しては申し訳ない思いで一杯です。
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非常に読みやすかったです。 このお話に出てくる三成と刑部がすごくいい… 哀しいけれど優しい気持ちになれます。
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部分的にある語りの部分が少し難しいですが、それ意外は台詞も、おたあの心情を示す言葉も、とても自然ですんなり話に入り込めました。巻末にある調査報告書も嬉しい。
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