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クール・キャンデー の商品レビュー

3.7

88件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2022/11/12

14歳歳上の良輔兄貴のお嫁さん(柚子さん)が死んだ。 柚子さんは、ストーカーに襲われそうになって、七階から飛び降りて重体となって亡くなり、そのストーカー男も変死を遂げ、兄貴に疑いがかけられる。 夏休みを目前にひかえた妹の渚が、兄の疑いを晴らそうと奮闘する物語。 ミステリー好きな渚...

14歳歳上の良輔兄貴のお嫁さん(柚子さん)が死んだ。 柚子さんは、ストーカーに襲われそうになって、七階から飛び降りて重体となって亡くなり、そのストーカー男も変死を遂げ、兄貴に疑いがかけられる。 夏休みを目前にひかえた妹の渚が、兄の疑いを晴らそうと奮闘する物語。 ミステリー好きな渚目線でずっと語られている。 渚は14歳の女子中学生だけれど、芯が強くて、頭の中クール過ぎてカッコイイ。 若竹七海さん読むの3冊目だし、これ最後の最後まで目が離せないって思っていたけど、やっぱり最後の一行で背筋が凍った。

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2023/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1時間程度で読了できてしまうほど、あっという間に読み終わりました。 言いたいことは妹、お前だったんかーい!ということです笑 一人称で語られているのにそれはないよぉ!笑

Posted byブクログ

2022/07/17

杉原渚、中学二年生。7月。自分の誕生日イブから始まる真夏の大冒険。 葉崎市シリーズの順番からいったら3番目の作品ということで買ったんだけど、なんかいつもと違うんだよね。渚(なぎさ)の一人称で語ってるし、行間も広い。よってサクサクっと読めちゃうんだ。夏休み用のジュブナイルかな、と...

杉原渚、中学二年生。7月。自分の誕生日イブから始まる真夏の大冒険。 葉崎市シリーズの順番からいったら3番目の作品ということで買ったんだけど、なんかいつもと違うんだよね。渚(なぎさ)の一人称で語ってるし、行間も広い。よってサクサクっと読めちゃうんだ。夏休み用のジュブナイルかな、と思うじゃない?でもやっぱりそんな「やさしい」もんじゃなかった。季節は事件の始まりが7月20日!でも本の初出自体は2000年の11月10日なんだよね。「祥伝社文庫創刊15周年記念 特別書き下ろし作品」とまで銘打ってるんだ。少なくとも夏休み用ではないことだけは確かだよね。それまで光文社文庫で出ていたのに、葉崎市シリーズを他出版社から出すって、コレそれなりに仁義切るの必要だったんじゃない?そこら辺は、今の政治と同じで闇の中なんだけど、そのあと次は光文社文庫に戻って二度と祥伝社文庫が出てくる気配はない。コレってなんだったんだろね。いや、いいんだけどさ。 あ、そうそう。事件の内容が大事だよね。わかってるよ。渚の(腹違いの)お兄さんに、(お嫁さんの死亡の原因になった)ストーカー殺害の容疑がかかったんだけど、渚がその疑いを晴らすために七面六臂の右往左往をするお話なんだ。結論の持って行き方は、(数えたらこの3年間で若竹七海を20冊も読んでいるんだよね)まともに終わらないのは織り込み済みなわけよ。で珍しく、詳しいことはわからなかったけど、世間で評判の「最後の一行」は予想したわけですよ(←エヘン)。でも、最後のどんでん返しの前に、もう一つどんでん返しがあったんだ。コレは全く気が付かなかった(←クスン)。 というわけで、「軽い読み物」のわりには(クール・キャンデーのように)「甘冷たい物語」でした。 ※他の人の感想を読んでいたら、7年前に失踪したお父さんが最後まで出てこなかったんだけど、もしかしたら‥‥と思って、かなり冷えた。

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2022/07/17

短くて軽いミステリーだと思って楽しく読んでたら、最後の最後にやられた。やっぱり若竹七海さんだった~(好き)

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2022/06/04

兄の無実を証明しようとする女子中学生の話。死亡したのは兄嫁とストーカー。腹違いの兄と妹の行動が見事にシンクロしている。ラストの一言をにっこり笑って言うのは普通じゃない。

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2022/05/18

最近、若竹ミステリにハマっている理由が、この本を読んで分かったような気がした。 葉崎市シリーズ第3弾。 主人公は葉崎の「ロコ」(この言い方好き)、中学2年生の渚。 自分の誕生日とともに華々しく幕を開けるはずだった夏休みに、よりによって兄貴の妻が自殺の末死んでしまう。兄嫁のストー...

最近、若竹ミステリにハマっている理由が、この本を読んで分かったような気がした。 葉崎市シリーズ第3弾。 主人公は葉崎の「ロコ」(この言い方好き)、中学2年生の渚。 自分の誕生日とともに華々しく幕を開けるはずだった夏休みに、よりによって兄貴の妻が自殺の末死んでしまう。兄嫁のストーカーや地元の痴漢騒ぎも絡んできて、八面六臂の活躍を見せる渚だったが……。 海沿いの町、古本屋でのバイト、親友もいるし男の子たちもいる、そんな「夏100パーセント」の渚だけど、事件に巻き込まれ解決に奮闘し、なんとか八方丸くおさめてめでたしめでたし。……もしそうだったら「若竹七海のミステリ」でなくても読めるだろう。 たとえ主人公が中学生であっても容赦しないこの最後。この「毒」こそが若竹ミステリの魅力であり、後味が悪いのにやみつきになる要素なのだと思う。

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2022/03/05

夏休みに入って、誕生日も控えていた渚。しかし、誕生日の日に兄の奥さんが亡くなった。奥さんは、ストーカーに付け狙われていて、マンションの7階から転落してしまったのだ。そして、そのストーカーもトラックに轢かれて死んでしまった。そのストーカーを殺した容疑者として兄が警察に狙われている。...

夏休みに入って、誕生日も控えていた渚。しかし、誕生日の日に兄の奥さんが亡くなった。奥さんは、ストーカーに付け狙われていて、マンションの7階から転落してしまったのだ。そして、そのストーカーもトラックに轢かれて死んでしまった。そのストーカーを殺した容疑者として兄が警察に狙われている。兄は犯人ではない。私が証明してみせるのだ! 読みやすく短いお話。そして、葉崎市のお話。14才の渚の冒険譚的な感じで、すぐに読めてしまう。渚のちょっとした恋愛も混じってて、甘酸っぱいかんじも少しはあったが、ラストがびっくりしてしまった。腹違いで年も離れている兄妹だけど、タイミングなどは一緒。醤油を取るタイミングや薬味を取るタイミングが2人が同じように、同じタイミングで事は行われた。 優しくて頭も良くてイケメンで銀行員という兄にも誰にも言えない悩みがあったんだと思った。たぶん、そんな兄だから誰にも言えない悩みがあって、妹と同じタイミングで事が起こったのか。 兄の闇は深い気がする。 2022.3.5 読了

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2022/01/27

「葉崎市シリーズ」3冊目。 前の二作は光文社だったが、こちらは祥伝社文庫創刊15周年記念の特別書下ろしとやら。 160頁の中編であっという間に読み終えた。 ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界、更に同時刻にそのストーカーも変死し、兄に疑いが掛かるという事態に、中学生の渚が兄の...

「葉崎市シリーズ」3冊目。 前の二作は光文社だったが、こちらは祥伝社文庫創刊15周年記念の特別書下ろしとやら。 160頁の中編であっという間に読み終えた。 ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界、更に同時刻にそのストーカーも変死し、兄に疑いが掛かるという事態に、中学生の渚が兄の容疑を晴らすため奔走するという話で、軽い感じで進められる展開にどう収束するのかと思っていたが、…なんだかゾッとしない読後感。

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2022/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葉﨑市シリー作三作目。 そうそう、この感じ。 何度も痛い目に遭っているにもかかわらず、 心温まる場面に油断をしてしまい、 ぐさっと胸につきささるお話。 主人公は、渚。 中学生。 一年で一番好きな日、誕生日の前の日に義理の姉が亡くなる。 同じ日に義姉を襲った犯人が車にひかれ、 そして人生最悪の夏が始まる。 こう書いてしまうとおどろおどろしいが、 父が蒸発していても、 異母兄の結婚相手が無神経な嫌な女だとしても、 書店のお手伝いで本がもらえることに喜んでいる、 現実的で「天才」な渚の夏は軽やかに進んでいく。 その書店、鬼頭堂は 「ヴィラ・マグノリア」に出ていた書店だと、 すぐ気が付いた。 自分が義姉が嫌いな理由はかなり客観的に説明できても、 世の中が白と黒で単純に出来上がっているような描写もあって、 本当に中学生らしい。 異母兄にかかった容疑を晴らし、 明らかに意図的に男子であることを伏せられていた、 「忍」の恋心も明らかになって…、 最初の感想に戻る。 コージーミステリー、なんだろうか。 七年前に蒸発したパパは大丈夫なんだろうかと、 ちらりと心配になったことは否めない。

Posted byブクログ

2021/09/12

軽く読めてしまう本もたまにはいい。 ヒロインつまり書き手が中学生の14歳という設定で、話し言葉でストーリが進んでいくのもいきおいがあって面白い。 かわいい子たちが出てくるのにちょっとこわーい結末。夏の青い海そばにてきらきらした夏休み。でも人間心理の深遠の淵を覗いてしまったのだ...

軽く読めてしまう本もたまにはいい。 ヒロインつまり書き手が中学生の14歳という設定で、話し言葉でストーリが進んでいくのもいきおいがあって面白い。 かわいい子たちが出てくるのにちょっとこわーい結末。夏の青い海そばにてきらきらした夏休み。でも人間心理の深遠の淵を覗いてしまったのだ。 若竹七海のお得意の舞台、葉崎が登場。古本屋の鬼頭典子さんは「ヴィラ・マグノリアの殺人」と重複だ。 ヒロインはやはり本好きだった。古本屋のお手伝いをし、文庫本を2冊報酬として受け取るなんて、わくわくする。泡坂妻夫の『湖底のまつり』を「十年早い」と言われ手に入れそこなったけど、どんな本?と興味が湧くよ。

Posted byブクログ