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作家の値うち の商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

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暴論浅学論外

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作家とその代表作をば…

作家とその代表作をばっさばっさと斬りまくり。100点満点で採点する潔さ、評論家としての良心をつらぬいた姿勢が感じられます。お気に入りの作品が「読む価値なし!」と評されていても、それはそれ。ブックガイドでありながら、読物としても充分楽しめると思います。数年前の内容なので、続編が出る...

作家とその代表作をばっさばっさと斬りまくり。100点満点で採点する潔さ、評論家としての良心をつらぬいた姿勢が感じられます。お気に入りの作品が「読む価値なし!」と評されていても、それはそれ。ブックガイドでありながら、読物としても充分楽しめると思います。数年前の内容なので、続編が出ると嬉しい。

文庫OFF

著名な作家の作品を点…

著名な作家の作品を点数化して評価してあるので読み始める際の指標として活用すると便利。途中のコラムも面白い。

文庫OFF

2022/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書の目的と「ブクログで誰かをフォローする目的」は重なる。外食店選びの「Retty(レッティ)」と同じだ。(高級レストランを探すわけじゃないので「ミシュランブックガイド」ではないし、みんなの評価を確認したいわけじゃないので「食べログ」とも異なる) 胃袋と予算、大事な人と過ごす時間などの制約がレストラン産業にあるように、読書においても何より時間の制約は大きい。 「評価」という風雪に20年以上耐えて「傑作」ポジションに辿り着いた作品ほど図書館に集まるのである。現代小説はこれらの日々増え続ける傑作たちと忙しい現代人の可処分時間を取り合う代替財なのだ。 だから、センスが評価されている人が、自分への評価を賭けて、あえて文化的作品に点数をつけるという蛮行を冒してくれている水先案内人はありがたい。 僕は小説に限らず、経営、哲学、歴史、経済学、心理学、社会学、数学、プログラミングなど、ブクログで「タグ」管理しているあらゆる概念において「○○の教科書」「○○図鑑」「○○事典」の類を最初に通る。 そのフィールドの広さを上空から眺めてから、実生活にその考え方の導入を試みようと着陸するのだ。実際の経営に踏み出したり、相手の言動を哲学や心理学の文脈から、あるいは社会現象を歴史や社会学のフィルターを通して読み解こうとする。 現代小説も同様に著者の世界観や文体に触発され、背中を押されるように自分の生活を見渡して自分の感受性のセンサーの解像度をあげようとしている。

Posted byブクログ

2021/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずいぶん昔に買ったんだけど、たまに再読。なので新しめの作家はいないよ。 エンタメ、純文学に分けて、作家を論評。 えー、この作家好きなのにー

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2018/09/16

1ページ1ページ丹念に読み込む本ではないよと周りに笑われながらも全ページ読んだ。 当代きっての批評家の評価が100人分読めるわけで、これほどありがたい本もない。 矢作俊彦の評価が高かったのが嬉しかった。

Posted byブクログ

2016/02/05

50の作家の作品について100点満点で点数をつけて評価するのは野心的で面白い。著者はその作品に「文化的に意味があるか」、「テーマや手法に新しさはあるか」で判断を行っており、必ずしもエンターテイメント的に面白い作品が高得点なわけではない。その点は注意すべき。

Posted byブクログ

2015/09/08

こういうのに高評価ってのもナンセンス、って思いながらも、好きなもんは好きだから仕方ない。20年以上もBURRNを愛読しているのも、レビューの存在が占める部分が少なくないし。ただまあこの本がやや弱いなって思うのは、同時多発的に複数人がレビューしていない、ってところかも。一人の意見を...

こういうのに高評価ってのもナンセンス、って思いながらも、好きなもんは好きだから仕方ない。20年以上もBURRNを愛読しているのも、レビューの存在が占める部分が少なくないし。ただまあこの本がやや弱いなって思うのは、同時多発的に複数人がレビューしていない、ってところかも。一人の意見をして”ああそうですか”は危険だし、また著者もそれを望んではいないだろうけど。ただの模倣はダメだろうけど、他の筆者による類書が見てみたいと思いました。あと、ここで世界水準と讃えられるほどの高い評価を得た作品群もかなり興味あり。ブックガイドとしても使えますね。これから先も、繰り返し手に取ることになりそう。

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2011/06/06

「悪の・・・」シリーズの作者ということでこの本を見つけました。ここまで赤裸々に(得点までつけて)文学作品を批評した本を私は他には知りません。なのである意味とても貴重な本だと思います。個人的に好きな作家だった池澤夏樹や島田雅彦を批判されたのは少し納得がいきませんが(^_^;) 2...

「悪の・・・」シリーズの作者ということでこの本を見つけました。ここまで赤裸々に(得点までつけて)文学作品を批評した本を私は他には知りません。なのである意味とても貴重な本だと思います。個人的に好きな作家だった池澤夏樹や島田雅彦を批判されたのは少し納得がいきませんが(^_^;) 2000年発行の本ですので最近の本についても批評したものが読みたいです。 読んでみたいと思った本 小島信夫「うるわしき日々」 山口雅也 「生ける屍の死」 佐伯一麦 「ア・ルース・ボーイ」「木の一族」 矢作俊作 「あ・じゃ・ぱん」 町田康 「くっすん大黒」「夫婦茶碗」 有栖川有栖 「46番目の密室」 北杜夫 「楡家の人びと」 吉行淳之介 「暗室」

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2011/12/12

現代日本の作家を100人選び、その作品群についてそれぞれ100点満点で福田和也が評価する。 私はブックレヴューとして活用しています。本を買う時の参考にしたり、作家のバックボーンを調べるのにとても役立つと思います。 この本については賛否両論ありますが、私は賛成です。 ただ、ちょ...

現代日本の作家を100人選び、その作品群についてそれぞれ100点満点で福田和也が評価する。 私はブックレヴューとして活用しています。本を買う時の参考にしたり、作家のバックボーンを調べるのにとても役立つと思います。 この本については賛否両論ありますが、私は賛成です。 ただ、ちょっと内容が古いのでこの10年で伸びてきた作家や発行された作品をカバーできていません。 わざわざ新しいのを買う必要はないが、古本屋で見つけたらぜひ買ってほしい本です。損はない。

Posted byブクログ