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短歌という爆弾 の商品レビュー

4.2

17件のお客様レビュー

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2022/09/12

エッセイと同じような感覚で読むと大分異なる印象を受けるのではないだろうか。 そういえばこの人は歌人だったのだな、と改めて、いやむしろ初めて認識する。 本の冒頭と終章がらりと文体も、雰囲気も変わる。

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2021/08/19

その短歌が"良い短歌"と言われる理由をいろんな側面からロジカルに説明してくれている。入門書のような位置付けかなと思ったけど、思ってたより、深い。この人は普段、各作品や、あるいは日常を通して何を見てるんだろうと、"底の深さ"みたいなものを感じ...

その短歌が"良い短歌"と言われる理由をいろんな側面からロジカルに説明してくれている。入門書のような位置付けかなと思ったけど、思ってたより、深い。この人は普段、各作品や、あるいは日常を通して何を見てるんだろうと、"底の深さ"みたいなものを感じた。

Posted byブクログ

2021/02/07

穂村弘さんのファンなので、図書館でこの本を、借りたのです。自分で短歌を、作る気なんて、さらさらなかったのです。でも、穂村さんの文章を、数ページ読んだだけで、短歌が作りたくなってしまいました。ほむほむマジックです。 ひとつ 作ってみました。 目をあけて この音じゃない ゆめをみ...

穂村弘さんのファンなので、図書館でこの本を、借りたのです。自分で短歌を、作る気なんて、さらさらなかったのです。でも、穂村さんの文章を、数ページ読んだだけで、短歌が作りたくなってしまいました。ほむほむマジックです。 ひとつ 作ってみました。 目をあけて この音じゃない ゆめをみる つめたいのバカ おきなさいミィ 、、、下手くそですが、こんなのなら、いくつでも出来そう。もっといろんなの 作りたいです。 ましろけの 瞳の涙 うそ、嘘よ 猫は泣かない ごめん嘘です 、、、ああ、やはりネコの歌になってしまいました 突然に 神なんですか イエスって 大人よあなた 低い声好き 、、、こう聞かれた時、 イエスは神の子、と 答えました。間違ってませんよね? ふらついた だきしめられて ゴメンなと つきとばされた そんな気がした 、、、う〜ん、明るい歌、難しいですね…。 いい匂い まぶしい光 桜草 昨日の夜は わからなかった 、、、これって短歌になってるんでしょうか…? 当たり前だが、厳しい修行が、待っている。 ガンバレ私!負けるなファイト! りまのでした!

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2014/01/01

副題に―今すぐ歌人になりたいあなたのために―とあるが、これはもう全くの本気。いつもの穂村弘のエッセイとは違って本書は真剣に真面目に(彼のエッセイが不真面目だというのではないが)短歌を志す初心者のために書かれている。レッスンにはじまって発表の場や方法、そして具体例に即しての短歌作法...

副題に―今すぐ歌人になりたいあなたのために―とあるが、これはもう全くの本気。いつもの穂村弘のエッセイとは違って本書は真剣に真面目に(彼のエッセイが不真面目だというのではないが)短歌を志す初心者のために書かれている。レッスンにはじまって発表の場や方法、そして具体例に即しての短歌作法講義が展開されて行く。これを読めば、誰もが今日から歌人になれるだろう。ただし、才能に恵まれ努力を傾ければだが。作例を見ると、プロの歌人のそれとアマチュアの歌との階梯は歴然としている。ここまで懇切丁寧なのだが、実は道は遠いのだ。

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2013/03/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

おや、これは文庫化されていないのか。この前に読んだ「短歌の友人」とちょっと似ている。同じ時期に書いてるからか。後半の読解のところはやっぱ難しい。でも前半は読みやすかった。私にも短歌作れるだろうか。入力と出力。共感と驚異。心を一点に張る。難しそうだ。短歌は字は少ないけど、読むのに時間がかかる。それは読み取ろうとしてるからだろうな。分からないなりに。何度も読み返したくなる感じ。

Posted byブクログ

2012/07/25

エッセイとはちょっと…いやかなり違う穂村さん。この人はやはり短歌の本のほうがいいと思う。短歌って面白い!と多角度から思わせてくれる。技巧というよりも、みそひともじに込めたい、その人にしかない風景を揺り起し、誘ってくれる1冊でした。短歌関連、他の人のも、あれこれ読んでみたい。

Posted byブクログ

2012/01/28

相互貸借。世界に向かう呪文について。 ほむほむと東さん、好きです。超ビギナーの私はあと何首作ればマシになれるだろうか。

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2011/07/31

短歌が人を感動させる要素 共感と驚異 砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね 俵万智 桜貝vs折れた翼 自分自身の体験とはかけ離れた一瞬の衝撃を通過することによって、より普遍的な共感の次元へ運ばれることになる 「飛行機の折れた翼」は、あくまで共感へ向かうためのクビレと...

短歌が人を感動させる要素 共感と驚異 砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね 俵万智 桜貝vs折れた翼 自分自身の体験とはかけ離れた一瞬の衝撃を通過することによって、より普遍的な共感の次元へ運ばれることになる 「飛行機の折れた翼」は、あくまで共感へ向かうためのクビレとして機能しており、多くの俵作品同様に、ここに含まれる驚異の感覚は、それ自体の純度を追求されてはいないという点にも注意したい。つまり読者の想像力が全くついてこられないほど驚異的なものは初めから目指していないのだ。読者は、「え?飛行機の折れた翼?」という一瞬の驚きの後に、本来は空高く飛んでゆくはずのものが砂に埋められるという悲しみを読み取る。さらに「二葉で一対であるはずのものが欠けてしまう」といった二人の関係性の暗示をも感じ取るだろう。 砂時計のクビレ 麦わら帽子ではなく、麦わら帽子のへこみ 砂ではなく、一握の砂 愛情や善意や暖かさを肯定的に描いていて確かにいいものなんだけども、でもそれはやはり世界の半分に過ぎない。世界の半分だけしか初めから視野に置かない形で書いているということは、いくらそれが「愛情」や「善意」という一般的にいいとされている価値観であっても、詩として見たときは物足りなさを感じさせてしまう。 オートマティックというのは自分で書いているつもりで実は何かに書かされている言葉で良くないということ。 慣用句 意図的な作中データの欠落は、作品の詩的な喚起力を増す 手をひいて登る階段なかばにて抱き上げたり夏雲の下 暗示的な対象の把握は、ビジュアル的には曖昧ではっきりしないのだが、詩的な説得力という点では、クリアに示された<マンモス>の像よりも、むしろリアルであり得る

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2011/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よく考えられた作り。構成(目次)は導火線、製造法、設置法、構造図。そう、短歌という爆弾のトリセツなのだ。 製造法は『短歌はじめました。 百万人の短歌入門』と『短歌の作り方、教えてください』で見た形だから新鮮味はなかったけど、設置法と終章でほむほむが短歌の世界に入った経緯とか若い時の活動とかが分かって、すごーくおもしろかった! 構造図は自慢の分析力が全開。たくさん短歌が紹介されているし、一読では理解しきれないから、短歌をつくっている人には参考書的にお手元に1冊どうぞ。

Posted byブクログ

2010/11/09

 魔術師HOMURAのすべてが知りたい。  そんな動機から手に取った。呪文を追い求めて 3構造図 衝撃と感動はどこからやってくるのか  ・共感と驚異 ・〈私〉の補強 ・〈遥かな他者〉と〈われ〉  ・〈本当のこと〉の力 早坂類 塚本邦雄 ・非常事態の詩  ・生命のなかの反〈生命〉...

 魔術師HOMURAのすべてが知りたい。  そんな動機から手に取った。呪文を追い求めて 3構造図 衝撃と感動はどこからやってくるのか  ・共感と驚異 ・〈私〉の補強 ・〈遥かな他者〉と〈われ〉  ・〈本当のこと〉の力 早坂類 塚本邦雄 ・非常事態の詩  ・生命のなかの反〈生命〉性 ・入力と出力 ・心を一点に張る  ・・・・ 4終章  〈私〉の意識 いつか死ぬ   不気味な世界を覆す呪文をもとめて  自分専用の呪文を作らなくては  世界の不気味さにはすべて意味がある   世界を覆すためのドミノ倒しの最初の一個はどこにあったかわからない。 気がつくと、辺りのドミノは倒れはじめていた。

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