火天風神 の商品レビュー
超大型台風、停電、火…
超大型台風、停電、火事、拳銃を持った殺人犯、アル中の管理人という事件がこれでもか!これでもか!と襲いかかります。台風というと陸の孤島を思ってしまうけれど、この本の登場人物たちは自ら外に出ていき更に酷い状況に陥っていきます。パニック・サスペンスなんだけどミステリの要素も上手に取り入...
超大型台風、停電、火事、拳銃を持った殺人犯、アル中の管理人という事件がこれでもか!これでもか!と襲いかかります。台風というと陸の孤島を思ってしまうけれど、この本の登場人物たちは自ら外に出ていき更に酷い状況に陥っていきます。パニック・サスペンスなんだけどミステリの要素も上手に取り入れてあります。 登場人物による一人称の語り部が10ページ弱で切り替わるというのも急な場面転換には向いてますね。場面が変わる度に違う事件に遭遇するので、読んでいて厭きません。
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台風によって孤立した…
台風によって孤立したリゾートマンションの客を数々の敵が襲う。炎、暗闇、殺人犯などよりも、人間の暗く弱い部分が一番の敵だった。
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表紙は何だか可愛らし…
表紙は何だか可愛らしい装丁なのに、中身はとっても怖かったです!ミステリー要素も無きにしも非ず、なのですが何より怖かったのは、やはり自然の脅威と人間という生き物そのもの。自然の脅威を目の前にして人間とは何とちっぽけな存在なのか、と改めて感じさせられました。リゾートマンションを舞台に...
表紙は何だか可愛らしい装丁なのに、中身はとっても怖かったです!ミステリー要素も無きにしも非ず、なのですが何より怖かったのは、やはり自然の脅威と人間という生き物そのもの。自然の脅威を目の前にして人間とは何とちっぽけな存在なのか、と改めて感じさせられました。リゾートマンションを舞台に、たくさんの人物が登場しますが、話は決してややこしくならず、サクサクと読み進められます。むしろ続きが気になって気になって止められません。しかし台風に火事に死体に…一度にここまで非常事態が重なるなんて、もう不運としか言いようが無いで
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嵐のど真中で起こる大…
嵐のど真中で起こる大騒動。死体発見、火事、そして人が飛ばされるほどの台風の中で、それぞれが本性剥き出しにして右往左往する様は、まさに「怖い」と言える話なのですが、ストーリーに一貫性が無いのが私としては不満。誰かを主人公に据えて、その人の視点で語ってくれたほうが面白かったような気が...
嵐のど真中で起こる大騒動。死体発見、火事、そして人が飛ばされるほどの台風の中で、それぞれが本性剥き出しにして右往左往する様は、まさに「怖い」と言える話なのですが、ストーリーに一貫性が無いのが私としては不満。誰かを主人公に据えて、その人の視点で語ってくれたほうが面白かったような気がします。文章が巧いとおもわせてくれる作家さんです。
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バランスが悪いと言う…
バランスが悪いと言うか、ゴタゴタしてるというか、パニックもんだから仕方ない気もするが。
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未曾有の大型台風が上…
未曾有の大型台風が上陸。外界と隔絶されたリゾートマンションを炎が襲い・・・。驚天動地のパニックサスペンスです。パニック小説ならではの雰囲気が存分に味わえます。
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たった数日間の話にも…
たった数日間の話にも関わらず、かなりの分厚さ。読みごたえあり!です。
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「宮部みゆき全一冊」の中で紹介されていて、気になったので、読んでみた。 若竹作品はほぼ「葉村シリーズ」しか読んでいないし、1994年の作品なので、少し抵抗もあったが、近年の異常気象を予測していたかのような内容だったし、こういうパニックものを今敢えて読んだら、面白いかも…と思ったの...
「宮部みゆき全一冊」の中で紹介されていて、気になったので、読んでみた。 若竹作品はほぼ「葉村シリーズ」しか読んでいないし、1994年の作品なので、少し抵抗もあったが、近年の異常気象を予測していたかのような内容だったし、こういうパニックものを今敢えて読んだら、面白いかも…と思ったので、読んでみることに。 実際、物語の構成は本格的な推理小説が流行った時代のもので、すごく懐かしく思えた。 しかも、この作品が発売された当時はあり得ないと思われていた超大型台風が西寄りに進路を変え、三浦半島を直撃するという状況が、今年実際に起きたことを考えると、「非日常」であるはずが、「日常」になってしまったこの25年の気象の変化も興味深い。 そういった意味では、今読んでも、すごく面白い作品なのだが、登場人物がとにかく皆自分勝手なのが、読むスピードを遅らせる。 こういったパニックものには、自分勝手な登場人物は付き物で、絶対正義な主人公の活躍がお決まりのパターンなのに、主人公と思われるフリーライターの健次の出番が少ない。 故に、自分勝手な登場人物の方が強烈な印象を残してしまう。 それが作者の本領だと言われてしまえば、納得するしかないのだけれど…
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※このレビューにはネタバレを含みます
空前の大型台風が近づく三浦半島のリゾートマンションに偶々宿泊した人々を襲う豪雨と暴風そして火災、狂気の人。パニックサスペンスとして人々が集まってくる舞台設定が面白く、台風が近づく緊迫感、臨場感があります。やや現実離れしていますが、結構面白かったです。
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「悪いうさぎ」のときも感じたが、女性が書いたとは思えないほど、えぐい部分は容赦ない。出てくる全員のエゴ(14歳の少年でも盲目かつ母を失った少女でも関係なし)が、台風の風雨とともにむき出しになっていく様は、目をそむけたいほどだ。でも、いったん何の飾りもつけず、言い訳もできないところ...
「悪いうさぎ」のときも感じたが、女性が書いたとは思えないほど、えぐい部分は容赦ない。出てくる全員のエゴ(14歳の少年でも盲目かつ母を失った少女でも関係なし)が、台風の風雨とともにむき出しになっていく様は、目をそむけたいほどだ。でも、いったん何の飾りもつけず、言い訳もできないところまで行ってしまったからこそ、そこから人間らしさを取り戻していくラストがすがすがしい。
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