死んだふり の商品レビュー
(⌐■-■)何だかこんがらがる話 ⊂|⊃ [ಠ_ಠ]甘からず、辛からず、おもしろからず
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何度も場面転換があって、最後もこれでほんとに終わり?と思わせる結末。23年24年にかけて楽しめた1冊。知らない作家がたくさんいるなと再度思った。しかし父親はどこでこんな小説を知ったのだろう。
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- ネタバレ
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「アサインメント」「告発」「ザ・ハリケーン」などを手がけた映画脚本家。小説はこれが初めて、らしい。 内容。 狡賢く、魅力的な老悪党、富豪のジャック・ウルフはかなり年下の妻ノーラを持っている。彼女はさらに年下の愛人チャドと浮気中。そしてノーラはジャックを殺すことを考えていた。先手を打って、ジャックは妻と愛人に自分を殺してくれるように頼む。実はジャックは破産寸前で、自分を死んだように見せかけて保険金詐欺をたくらんでいたのだった。 チャドを殺人犯に仕立てるのが、ジャックの計画。 ここにこの島唯一のユダヤ人警察官が絡んでくる。かつてノーラの愛人だったデニール。嫉妬に駆られてチャドを越権行為で逮捕しようとしたり、二人のあとをつけたりする、この彼が、実は視点主(一応ね) 小さな島なものだから、この手のスキャンダルは簡単にみんなが知るところとなり、みんながみんな誰が殺されるか、誰が生残るかの賭けに興じている。 『南の楽園は見せ掛けどおりじゃない』そんな台詞がたびたび出てくる。 さて、結末は……。 ジャックの台詞が好き。 『我らがチャド君は、私たちが虐待するチャンスを授からなかった子供みたいだと思うだろう』 チャド。馬鹿です。だんだん可愛くなってきます。ここまで馬鹿だとなんかもう文句のつけようがないというか、哀れというか。 ラストの大どんでん返し。得をしたのはデニール。彼の考え方は、ちょっとストーカーっぽいけれど、ここでは幸福。 デニール視点、一本でいけばいいのにと思わなくもなかったのですが、ラストの仕掛けがあるから、ノーラ側の情報が織り込まれていてもラストまで満足いきます。面白かった。
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