小森陽一、ニホン語に出会う の商品レビュー
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内容的に難しい部分は出てきます。 だけれども、教育関係のところで やはり限界があるというか、 文章に関して英語が絡むせいか どうしても「私」を使う分を書きがちで 途端に文章力が落ちるそうな。 そういや、本当に感想文を書くときに 私とか使わないな、必要ないもん。 強調しなくてもそう思うことは羅列できるしね。 この本で感じることは「多様性」というものを 教えないことがいかに罪深いことか。 それをしなかった反動が今、非常に悪い形で この国を覆いつくしているんですよね。 悪しき慣習の伝播ってだから恐ろしいの。 そして、興味深かったのは 小説に関しての部分。 文化事情を知らないと理解できない、 これは翻訳書でよくあることね。 ユーモア系の蓄積がないから なんで楽しいのか理解できなくて??? ということは多々あるのです。 だから言葉の意味を知ることって 本当に大変なことだな、と思いました。 わかるにも多くのことを覚える必要があるわけで。
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帰国子女であり、日本語が苦手だった小森氏がどうやって日本文学を専攻するにいたったなどを面白く率直に描いていて面白かった。ロシアでは文学の授業で名作を読んではなぜか?という点を話すのに比べて、日本での国語の授業で意味不明な段落切りや、作者はどう思ったのかを選択式で選ぶという選択方式。すでに模範回答の解釈はあり、質問から作品に入っていく方式。自由に感じ、自分が解釈すると全く違う回答で挫折したという。私も国語の授業やテストではなかなか点数取れずに苦戦したことを思い出した。
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著者の小森陽一さんの日本語学習履歴本みたいな感じですね。 とても特殊な環境で生活なさったがゆえに得られた経験を語られています。 日本語って、何なんでしょうね。 もう少し専門的な内容の本を読みたくなりました。
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