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アナリーゼで解き明かす 名曲が語る音楽史 の商品レビュー

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2021/11/13

一般的な西洋音楽史の本ではない。 グレゴリオ聖歌からボブ・ディランの時代までの西洋音楽の代表的な曲をアナリーゼしながら、音楽の特徴と変遷を解説した本。 西洋音楽史が網羅的に取り上げられているのではなく、西洋音楽史を輪切りにして、それぞれの時代の代表曲をアナリーゼするというスタ...

一般的な西洋音楽史の本ではない。 グレゴリオ聖歌からボブ・ディランの時代までの西洋音楽の代表的な曲をアナリーゼしながら、音楽の特徴と変遷を解説した本。 西洋音楽史が網羅的に取り上げられているのではなく、西洋音楽史を輪切りにして、それぞれの時代の代表曲をアナリーゼするというスタイルである。全五部からなり、譜例を挙げて取り上げられた音楽家は、下記の通りである。 第一部:中世とルネッサンスではレオナン、マショー、デュファイ。 第二部:バロック時代ではヴィヴァルディ、J.S.バッハ、ヘンデル。 第三部:古典派ではモーツァルト、J.C.バッハ、ベートーベン。 第四部:ロマン派ではシューベルト、ショパン、シューマン、ワーグナー、ブラームス、ドヴォルザーク。 第五部:現代ではサーティー、ベッシー・スミス。 読後の感想は下記の3点であった。 1) 文章表現が硬く、読みづらい・理解しづらいところがある。 2) 説明が足りず、ざっとした印象を残す。 3) 読むのにはある程度の楽典の知識が必要のため、初級者には向かない。 ちなみに、この本のダイジェスト版ともいえる内容の本が、同著者の「クラシック音楽の世界 名曲で読み解く!西洋音楽の歴史としくみ」である。

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2019/09/21

音楽美学の専門家による西洋音楽史は実に刺激的。難しい説明は読み飛ばしたとしても興味は尽きない。グレゴリオ聖歌から始まる説明の中で、キリスト教会においては楽器はサタンの音楽とされていた!そしてハーモニーを楽しむことさえ、偶像礼拝の扱い!純粋に詞を味わうべきものだった。聖歌のモノフォ...

音楽美学の専門家による西洋音楽史は実に刺激的。難しい説明は読み飛ばしたとしても興味は尽きない。グレゴリオ聖歌から始まる説明の中で、キリスト教会においては楽器はサタンの音楽とされていた!そしてハーモニーを楽しむことさえ、偶像礼拝の扱い!純粋に詞を味わうべきものだった。聖歌のモノフォニーは人々の心をひとつに溶かし込む祈りにそのものだという説明は凄く納得できる。音楽が神学に仕え、哲学の次に聖なる学問のように扱われた必然性が分かるのである。4声の中でのバスの誕生と他の3声との役割(音楽の終止、連続・不連続を決定する機能)とは目から鱗の気持ち。そしてバッハ、モーツアルト、ベートーベン、シューベルト、シューマン、ヴァーグナー、ブラームス、サティと連なる系譜説明に続いて、ジャニス・ジョプリン、ボブ・ディランのブルースへの流れは面白そうだが、私の理解の範囲は超えていた。

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2014/04/17

* 感想 * ◆名曲を音楽として読み解き、そのつながりから音楽史の全体像を描き出す面白い一冊です。ぼくの読み方は、譜例として挙げられている曲をYoutubeで聴きながら読むという感じで、内容を理解するよりもなんとなく理解しながら読むという感じで読みました。この本は、いつかNHK...

* 感想 * ◆名曲を音楽として読み解き、そのつながりから音楽史の全体像を描き出す面白い一冊です。ぼくの読み方は、譜例として挙げられている曲をYoutubeで聴きながら読むという感じで、内容を理解するよりもなんとなく理解しながら読むという感じで読みました。この本は、いつかNHKでやっていた「名曲探偵アマデウス」を思わせます。こちらはより音楽的な内容に踏み込んでいますが。 ◆新しい方(http://booklog.jp/item/1/4276110157)を再読予定。

Posted byブクログ

2009/10/04

クラッシックの有名どころの曲をかいつまんで音楽史を学べる。 参考文献の目録をみると、この分野の王道の文献が挙がっている。

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