ONE(4) の商品レビュー
ゲームONEのノベル…
ゲームONEのノベル本。誰もが振り返るあこがれる乙女になりたい。それは転校生、七瀬留美の積年の夢だったが・・・??
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※このレビューにはネタバレを含みます
館山緑「ONE―輝く季節へ」シリーズの第4弾。今回は元気な転校生・七瀬留美(ななせ・るみ)がヒロインです。 転校初日、登校の途中で一人の男子生徒とぶつかってしまうというお約束から、物語は始まります。ぶつかった相手の男子生徒は折原浩平。中学までは剣道部で活躍していた留美ですが、高校では「乙女」でいたいと考えるようになります。ところがそんな彼女も、転校初日以来、浩平の傍若無人な振舞いの前に「乙女」の仮面を外して怒りを露わにしてしまうことがしばしば。 それでも男子生徒たちからは人気の高い彼女でしたが、そんな彼女の態度が気に入らないクラスメイトの広瀬真希(ひろせ・まき)は、留美に対するイジメを始めます。それでも留美は、真希とも仲良くなりたいと考え、クッキーを焼いて彼女と一緒に食べようとしますが、何と真希は、留美の焼いたクッキーを床に吐き捨てます。そんな留美に代わって真希をどなりつけたのは、何と浩平でした。それ以来、真希のイジメもなくなり、留美は浩平に対する認識を改めるようになります。 彼女とのデートの最中でも奇矯な振舞いに及び、全然カッコよくない浩平ですが、留美はそんな彼のことをかけがえがないと思うようになります。ところがそのころから、浩平の存在感が希薄になっていきます。幼なじみの長森瑞佳ですら、浩平のことを覚えていません。ただ一人、浩平の記憶をとどめる留美に、かつて彼女をイジメていた真希が声をかけます。今はいなくなった浩平が、留美と真希の仲を取り持ってくれたのです。学校で真希たちとの時間を過ごしながら、留美は一人、浩平の帰りを待ち続けます。
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