エヴァの時代 の商品レビュー
カポは少数のユダヤ人を含め、ほとんどがポーランド人で占められていたが、彼らは収容者をより苛酷に扱って支配能力を発揮すればするほど、自分達の立場を安全に保つことができるのだった。彼らには特別の待遇が与えられていた、バラックのはずれにストーブつきの独立した小さな部屋をあてがわれ、自分...
カポは少数のユダヤ人を含め、ほとんどがポーランド人で占められていたが、彼らは収容者をより苛酷に扱って支配能力を発揮すればするほど、自分達の立場を安全に保つことができるのだった。彼らには特別の待遇が与えられていた、バラックのはずれにストーブつきの独立した小さな部屋をあてがわれ、自分達で料理することもできた。ユダヤ人囚人は何一つ設備のない大部屋で、三段になった木製の蚕棚ベッドの一段に10人ずつ固まって寝なければならなかった
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「生きて戻れた人、という意味ではまだ希望を持って読める」と司書さんからのおすすめ本。仕事柄、読んでおいた方がよいと。ノンフィクションなのにフィクションに感じてしまうのは、今の時代とあまりにかけ離れた世界だからなのかな。どうしても傍観者として見てしまう部分もありました。凄惨な状況の中で生き抜くには、モチベーション、運、縁、どれも欠かせないと思いました。訳者あとがきの中で紹介されていた“人の善い悪いは、生来のものではなく教育で決まる”という言葉はそうだよなぁと感じたし、今後大事にしたいと思いました。
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