シドニーへ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
東京オリンピックのマラソン競技で男女とも入賞。ただし、MGC1-2位の選手ではなかった。やはり、マラソンという競技の難しさがあるのでしょうか。 20世紀の最後のシドニーオリンピックの女子マラソンに出場した彼女たち、そして、残念ながら出場できなかった選手の物語。共通点は、みんな「陸上の神様」に愛された選手たちだということ。 そして、「陸上の神様」は、微笑み、ときに残酷なこと。あれから、もう20年。早朝からTVでの応援、Qちゃんがサングラスを投げたシーンを思い出します。 「マラソンのスタートラインに立ちたくても立てなかった人の思いは忘れない」重い言葉です。誰もが、その想いを大切に繋いでいる姿を感じます。 「レースの日は42.195km。でも、この何百倍もの練習こそがマラソンと呼べる」に熱くなってきます。 やっぱり、単純に走るだけの競技だけれど、奥深く、過酷な勝負であることを、いつも感じます。 選手の皆さん、お疲れさまでした。いつまでも、応援しています。
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シドニー五輪女子マラソンまでの遠い道のり。42キロの前の彼女たちの闘い、葛藤。高橋尚子、山口衛里、市橋有里と素晴らしい走りを見せながら選に漏れた弘山晴美、補欠になった小幡佳代子と3度目を狙って挑戦した有森裕子の6人にスポットを当て、前年の世界陸上から、東京、大阪、名古屋、そしてシ...
シドニー五輪女子マラソンまでの遠い道のり。42キロの前の彼女たちの闘い、葛藤。高橋尚子、山口衛里、市橋有里と素晴らしい走りを見せながら選に漏れた弘山晴美、補欠になった小幡佳代子と3度目を狙って挑戦した有森裕子の6人にスポットを当て、前年の世界陸上から、東京、大阪、名古屋、そしてシドニーと各レースの彼女たちの心境を豊富なインタビューを交え、浮き彫りにしてくれます。女性ライターならではの女性の心理描写がドラマとしてシドニー金メダルまでの日本狂騒曲を描き面白く読みました。シドニーまでの永い課程、そしてシドニー後の彼女たちの再出発が感動をさらに深めます。
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