三分間の詐欺師 の商品レビュー
予告編大好きです。 自分では選ばないような映画が ちょっとだけでも味わえる。 予告編が見られないと 映画代損した気になるくらい。 そんな予告編を戦前から作っていた著者の 業界に関する思い出話がいろいろ。
Posted by
近年はめっきり足を運ばなくなったが、封切館・名画座問わずに足繁く映画を 観に行っていた時期があった。 勿論、劇場にかかる映画が観たくて通っていたのだが、劇場に行く楽しみは もうひとつあった。そう、本篇上演前の次回作の予告篇である。 「おっ、これは観に来なくっちゃ」と思って、帰...
近年はめっきり足を運ばなくなったが、封切館・名画座問わずに足繁く映画を 観に行っていた時期があった。 勿論、劇場にかかる映画が観たくて通っていたのだが、劇場に行く楽しみは もうひとつあった。そう、本篇上演前の次回作の予告篇である。 「おっ、これは観に来なくっちゃ」と思って、帰りがけに前売り券を買い、無限 ループのような状態に陥っていた。そう、まんまと宣伝に乗せられていたのだ。 そんな予告篇製作の先駆者なのが、本書の著者である。映画好きの父の 影響で早くから映画の面白さに魅せられた著者は、当たり前のように映画の 仕事に携わって行く。 予告篇制作のみならず、昭和初期からの外国映画上演史になっているのが 凄い。川喜多長政・かしこ夫妻や淀川長治をはじめ、映画界の重鎮たちとの 交流も見逃せない。 著者が関わった「第三の男」などのコンテなども掲載されている。 映画の予告編だけ集めたDVDとかあればいいのになぁ。どれだけ騙されて 次回上演作を観に行ったことか。笑。 まぁ、民主党のサキギフェストと違ってこういう詐欺師に騙されるのなら いいのだけれど。 良書なのだが絶版らしい。文庫で復刊しないかしら。映画好きならきっと 買うと思うのだけれど。
Posted by
- 1