夏の夜の夢は幽けし の商品レビュー

椹野道流(著者)

文豪たちのひと夏の不…

[文庫ＯＦＦ]

文豪たちのひと夏の不思議な体験を綴ったお話。女の情念がソフトな描写で読んでいて快かった。

2017/04/16

太宰先生＆中也先生が中心となって進んでいくノスタルジック・オカルト・ストーリー！小林秀雄先生も結構出るよ！

史実にSF(少し不思議な話)が混ざっている感じなので、史実を知っていると楽しい。
ただ、文也くん関連のことは悲しい。

天使で悪魔な中也先生と、そんな先生を怖いと思いつつも関わることがやめられない太宰先生の凸凹コンビがいい味出してる。

根本に中也先生への尊敬の念があるため頼まれると嬉しくなって断りきれないところや、中也先生と小林先生のお互いをよくわかっている関係性に少しムッとする太宰先生が人間らしくて微笑ましくなる。

しかし、この御本は絶版なうえに中古ですら出回っていないのでそこが残念。

2011/11/13

なんか急に読みたくなって。
太宰治と中原中也、そして小林秀雄。
卒論が太宰だった時に出会ったもので、興味深く楽しく読みました。

2009/10/07

太宰の方は分かるのですが、中原中也というのは存在した
詩人なのでしょうか…？
国語の時間に如何に聞いてないかが分かる疑問です(笑)

夜な夜な、赤ん坊のそばに女の幽霊がでる、という相談に
家を抜け出て中原宅に泊まった太宰。
確かに見てしまった女の幽霊を、どうにか退治できないものか。
ああでもないこうでもないと２人で頭を悩ませています。

太宰自体が暗いせいなのか、それともこういう文体なのか
非常に後ろ向き…というか、全体的に暗いです。
幽霊の正体も、そんな所から？　というのもありますが
ちょっと…何か納得できないものがあります。
多分、主人公の太宰にいらいらしたせいではないでしょうか？ｗ