法医解剖 の商品レビュー
死は誰にでも訪れるも…
死は誰にでも訪れるものであると同時に、さまざまな死もまたある。なぜ死に至ったのか。手続き上のことならず、家族のためにも知る必要のあるものである。
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監察医制度など。 ドラマでは「真犯人は誰だ?」という形で扱われることが違うけど、実際はもっと、生々しい。 死者の状態をすみずみまで調べ、損傷がいつできたものかを判断する。 それによって、裁判の結果が大きく変わってくる。 保険金の請求、相続など、社会のいろいろな分野と大きくかかわる...
監察医制度など。 ドラマでは「真犯人は誰だ?」という形で扱われることが違うけど、実際はもっと、生々しい。 死者の状態をすみずみまで調べ、損傷がいつできたものかを判断する。 それによって、裁判の結果が大きく変わってくる。 保険金の請求、相続など、社会のいろいろな分野と大きくかかわる。 責められることも多いだろう。それでもこの仕事を選んで、使命感を持ってやっている人がいる。 そのことに、単純に心を打たれた。
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題名の通り、行政解剖や司法解剖を行う法医学者の、法医解剖に関する事例豊富な本。 生きている人間の病を治す医者より死者を解剖すればいいだけと見られがちな法医学は楽な仕事だと思われがちだが、なかなかどうしてハードな仕事である。しかも儲からない。海堂尊が作家で一発当てようと考えたのも宜...
題名の通り、行政解剖や司法解剖を行う法医学者の、法医解剖に関する事例豊富な本。 生きている人間の病を治す医者より死者を解剖すればいいだけと見られがちな法医学は楽な仕事だと思われがちだが、なかなかどうしてハードな仕事である。しかも儲からない。海堂尊が作家で一発当てようと考えたのも宜なるかな。 同著者の「個人識別」も読みやすく、面白い。 法医学者のエッセイや小説はかなり持っている方だが、皆文章がうまい。文章がうまくないと法医学者になれないのか? (いや多分、警察や法廷に提出する書類で論理的な文章に慣れている)
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本書はもう、その名の通り、「法医解剖(=死体解剖)」について書かれたもの。 内容は刑事や民事における法医解剖の役割から、脳死・尊厳死という新しい死のあり方についての法医学的見解まで述べられている。また海外の「コロナー(監察医)制度」がさわり程度だが説明してあるのが興味深い。 文芸...
本書はもう、その名の通り、「法医解剖(=死体解剖)」について書かれたもの。 内容は刑事や民事における法医解剖の役割から、脳死・尊厳死という新しい死のあり方についての法医学的見解まで述べられている。また海外の「コロナー(監察医)制度」がさわり程度だが説明してあるのが興味深い。 文芸春秋刊。
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