ネコは何を思って顔を洗うのか の商品レビュー
どこから抜粋していいのかわからない、猫のトリビア目白押し。いろんな文献を調べ、はたまた著者の多くの飼い猫で試し、または日常接する猫との実体験を振り返り、リズミカルに走る筆が猫好き読者を惹きつける。 ・なぜネコは、あんな棚の上の箱に入りたがるのか ・なぜネコは嬉しくなるとツメをと...
どこから抜粋していいのかわからない、猫のトリビア目白押し。いろんな文献を調べ、はたまた著者の多くの飼い猫で試し、または日常接する猫との実体験を振り返り、リズミカルに走る筆が猫好き読者を惹きつける。 ・なぜネコは、あんな棚の上の箱に入りたがるのか ・なぜネコは嬉しくなるとツメをとぐのか ・なぜネコは悪さとわかっていても、やめられないのか ・なぜネコは新聞を広げると乗りにくるのか ・なぜネコは皿からエサをわざわざ出して食べるのか ・なぜネコは人差し指を出すと嗅ぐクセがあるのか ・なぜネコは袋に入って遊ぶのか ほらね、目次見てるだけでも楽しそうでしょ。 著者の「かわいそうでかわいくてバカバカしい!」という表現に目ウロコ。そうなのだ、かわいそうなようで、それがまたかわいくて、「お前、なにやってんの…」とバカにする、ネコを見ているとそういう気分になる。野生の血が現代社会にとけ込んだときに「あほらしく」映り、それが何ともかわいらしい。 ネコは飼い主を、ときには親として、ときには子猫として、ときにはきょうだいとして見ているそうである。「採れたからほめてー」と死にかけのスズメをくわえてくるときには母親に狩りを学んでいる子猫の心境なのであり、差し出した指を舐めてくれるときには子供の毛繕いをする親の心境、ヲイラの手とじゃれ合ってネコキックを食らわしているときにはきょうだいと遊んでいるつもり、なのである。 ネコの成り立ちや現代社会との関わり、生物学的な裏付けをとりながらの習性の分析など、ひっくるめておもしろい本。ネコ好き必読。オススメ。 ちなみに、猫に好かれるのは「おばあさん」に代表される物静かな人なのだそう。うるさい人、威圧的な人、無理矢理抱こうとするような人は嫌われるという話であって「年食って見える人」という意味ではないのだけど、自分を振り返って妙に納得、_| ̄|○。 ちーの好きにさせてあげたいだけなのだけど。
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