デーニッツと「灰色狼」(下) の商品レビュー
上下巻合わせて1100ページを超える大書、読むのに一苦労だった。苦労したというのは少し思っていたような内容でなかったことによる。 〇〇の港から出港し、○○海域で敵船と遭遇し、そこで何々の武器でもって攻撃するや敵の爆雷によって○○が破損し…云々。息詰まる攻防なのだろうけれど、こ...
上下巻合わせて1100ページを超える大書、読むのに一苦労だった。苦労したというのは少し思っていたような内容でなかったことによる。 〇〇の港から出港し、○○海域で敵船と遭遇し、そこで何々の武器でもって攻撃するや敵の爆雷によって○○が破損し…云々。息詰まる攻防なのだろうけれど、ここいらへんは想像めぐらせても図解がないと理解が追い付かなくて、興味も半減してしまう。これは無理な話かもしれないけれど、その辺が映画で観る方が緊迫感がより強いということでもある。本で読むには限界があるのだ。 戦記物に面白さを求めるのは少し罪悪感があるものの、それでもかつてのそれぞれの兵隊さんたちがどう考えどう戦ったのかは興味深い話である。
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