椅子がこわい の商品レビュー
ミステリーでもフィ…
ミステリーでもフィクションでもありません。全て実話です。 作者の苦しみ・辛さが充分伝わってきて、読んでいると自分まで腰が痛くなってきます。 腰痛に悩まされている人、心身症を患っている方必見です。 「夏樹静子は一年間入院します」 他人事ではありません。自分を見つめ直すきっかけにも...
ミステリーでもフィクションでもありません。全て実話です。 作者の苦しみ・辛さが充分伝わってきて、読んでいると自分まで腰が痛くなってきます。 腰痛に悩まされている人、心身症を患っている方必見です。 「夏樹静子は一年間入院します」 他人事ではありません。自分を見つめ直すきっかけにもなる傑作です。
文庫OFF
推理作家・夏目静子さんの腰痛闘病記。リアルタイムで闘病記を書かれていたので、治らないかという絶望感、ドクターの反応が迫力がある。病気を得たことで「大きな世界」が開かれていく過程が読者にもありありと伝わってくる。
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著者の実体験談。「夏樹静子」というもうひとりの自分が本当の自分を浸食していったことに対抗して、本当の自分の分身である肉体が身体を苦しめる。「夏樹静子」を追い出すために断食を行うった結果、「夏樹静子」のすさまじい抵抗の末ようやく本来の自分を取り戻すことができたという、SFもどきの体...
著者の実体験談。「夏樹静子」というもうひとりの自分が本当の自分を浸食していったことに対抗して、本当の自分の分身である肉体が身体を苦しめる。「夏樹静子」を追い出すために断食を行うった結果、「夏樹静子」のすさまじい抵抗の末ようやく本来の自分を取り戻すことができたという、SFもどきの体験談。人格分裂症(二重人格=ジキルとハイド)もかくやと思わせる迫力は一見に値する。
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闘病記なのだが、まず素晴らしいところは完治してから書いたのではなく、まだ手探りで苦痛に弄ばれている最中からの記であるというところ。 辛さが切々としている。 ベテラン作家だけあって、文章を読ませる技術も高い。引っかかるところが少なく、しかも闘病記らしく語り手にふっと乗っかれる。 千...
闘病記なのだが、まず素晴らしいところは完治してから書いたのではなく、まだ手探りで苦痛に弄ばれている最中からの記であるというところ。 辛さが切々としている。 ベテラン作家だけあって、文章を読ませる技術も高い。引っかかるところが少なく、しかも闘病記らしく語り手にふっと乗っかれる。 千夜千冊のうちの一冊だが、これは全く難しくもなく、ただ楽しんで読める。
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