サイファ覚醒せよ! の商品レビュー
示唆に富む一冊。極めて刺激的で、自分に与えた影響は大きい。(それだけ自分は無知だったということか) これから何かを表現していこうと思う自分にとって、インパクトは大きい。 現代社会という閉じられた外側に“世界”が広がり“名状し難い凄いもの”に崇敬の念を覚える。そして、そこに回帰して...
示唆に富む一冊。極めて刺激的で、自分に与えた影響は大きい。(それだけ自分は無知だったということか) これから何かを表現していこうと思う自分にとって、インパクトは大きい。 現代社会という閉じられた外側に“世界”が広がり“名状し難い凄いもの”に崇敬の念を覚える。そして、そこに回帰していこうという論理的で知識に裏付けされた確かなものを感じた。この本が出版されてから20年以上経つ。“社会の底”はますます露呈され、 “世界”はその全貌を科学的知見によって徐々に明らかになりつつある。我々はどこへ行こうとしているのか。さらなる興味は尽きない。
Posted by
リアルタイムで読んだはずだが覚えておらず、今回読んでみて彼が持つ冷徹な論理性とそれを裏打ちする熱さを感じる(だからこそ「世直し」を夢見るのだろう)。外に向けて常に「ケツ舐め」「田吾作」と罵倒を繰り出す彼だが、実は内にこれほどまでの内省的な理知を備えていることを踏まえると彼の言葉が...
リアルタイムで読んだはずだが覚えておらず、今回読んでみて彼が持つ冷徹な論理性とそれを裏打ちする熱さを感じる(だからこそ「世直し」を夢見るのだろう)。外に向けて常に「ケツ舐め」「田吾作」と罵倒を繰り出す彼だが、実は内にこれほどまでの内省的な理知を備えていることを踏まえると彼の言葉が違って響いてくる。相手となる速水由紀子も自身の体験や意見を繰り出し、結果として双方の噛み合わなさも含めて興味深い1冊となっているように思う。私たちにとっての「この私」こそが特異点となり世界に開かれる……哲学まで踏み込んだ濃い1冊だ
Posted by
現代の社会に必要なものは神的な何かなのではないかということについて対談形式で書かれている。背景となる知識について丁寧な解説があり、色々なるほどと思わせるものがあった。
Posted by
この本の価値は「サイファ」について定義しコメントしている1ページである.ゲーデルを引き合いに出している.これが解るのは5%くらいなのだろうか.
Posted by
談者たちの最終的な目的は、宗教に依存することなくいかに宗教が提供するような実存的充足感を我々は獲得しえるのか、ということ。愛する者の死、不治の病、貧困、闘争、生きる意味がわからない僕たち・私たち、etc……人生には脅威がつきまとっている。しかし、神の無限の承認、仏への絶対的帰依は...
談者たちの最終的な目的は、宗教に依存することなくいかに宗教が提供するような実存的充足感を我々は獲得しえるのか、ということ。愛する者の死、不治の病、貧困、闘争、生きる意味がわからない僕たち・私たち、etc……人生には脅威がつきまとっている。しかし、神の無限の承認、仏への絶対的帰依は人々に充足感を提供し、この脅威を乗り切る装置として機能してきた。宗教は人類が直面する、自己の実存を脅かしかねない脅威を、受容可能な文脈に変換(無害化)する機能を有するのだ。しかしそれは同時に、宗教戦争や宗教差別等種々の問題を生じさせる。そうした問題を踏まえ、宗教に依存しない実存的充足獲得の道を模索する。
Posted by
非合理なもの、社会の外側、超越、みたいなもの、少なくともそういう心の開かれ方って大事な気がする。科学を踏まえないオカルトではなくて。
Posted by
- 1