切り花の鮮度保持 の商品レビュー
切り花は、やはり総合的である。 永遠に咲き続ける 胡蝶蘭の花もちの問題は、 いまの時点でいうとかなり大きなテーマですね。 これまでの話では、受粉してから、 萎凋がはじまるとされていたのですが、 私は、「花粉」がはずれることからはじまると考えています。 もともと胡蝶蘭は、エチ...
切り花は、やはり総合的である。 永遠に咲き続ける 胡蝶蘭の花もちの問題は、 いまの時点でいうとかなり大きなテーマですね。 これまでの話では、受粉してから、 萎凋がはじまるとされていたのですが、 私は、「花粉」がはずれることからはじまると考えています。 もともと胡蝶蘭は、エチレン発生が多いといわれている品種ですが、 意外と長く花が咲いています。 これをさらに長くするためには、どうしたらいいのかということです。 エチレン発生経路をストップさせることができればいいわけですが、 結局は、花粉が、脱落したという情報を与えると、 エチレン発生機能が、一斉に動き出すのです。 花粉がはずれた情報を与えないことが重要で、そのことで、 花粉をくっつけたままにしておくというために、 接着剤的なものを使用したらいいと考えたのです。 その方法は、花弁にもそれがかかり、 花弁における呼吸を阻害して、逆に 枯れるのが早いということでした。 つまり、呼吸機能を阻害しない接着剤がいるということですね。 もしくは、花粉のみにかけることのできる ピンポイント噴霧器がいるということですね。 今回、Tさんが、かなり長くもたせることができるというのは、 栄養補給的なものか、植物ホルモンなのかがよくわかりませんが、 葉に噴霧して、根などの伸長が進むといわれましたが、 何かおもしろいですね。 胡蝶蘭の寄せ植えをするのは、ポットをはずしてしまいますと、 急激な変化のせいか、花もちがよくないといわれていました。 同じようにポットの性質もかなり関与しているようです。 湿ったままにしておくと、結露が、でて、 同じように花もちがよくないといわれている。 いままでの視野でいうと、花のところだけで、 萎凋が早いかどうかということを考えたりしますが、 結局は、根の成長点がダメージをうけると、 エチレン発生機能が動くのかもしれません。 これまでの研究は、切り花にして、 いかに長持ちをさせるのかを考えていたので、 花の器官を中心にして、考えればよかったわけですが、 鉢花の段階では、ひょっとすると、 根も関与しているのかもしれませんね。 話が変わりますが、 朝顔やハイビスカスなどが、1日花といわれています。 とりわけハイビスカスが、 何日も花がもつなら、おもしろいですね。 そうすると、切り花にできますもんね。 結局、なぜ1日の寿命なのかを考えると、 夜と昼を理解しているとしか考えられませんね。 花を長持ちさせるというのは、 どちらにしてもおもしろいテーマです。 この前も、ガソリンスタンドで、 花売りがオランダなどでは、やって成功しているが、 日本では成功していない。 それも、結局は、一番大きな問題は、花もちは、 エチレンよりも温度の方が大きく関与している ということでしょうね。 花が咲いているのは、「温度×時間」のような気がします。 そういう意味で、温暖化と日本の夏が暑いのは、 まったく花屋に無理な仕事を強いているということです。 つまり、夏場は、花がもたないのです。 そうすると、水揚げ剤が、花の体感温度を 下げてやるとどうなるだろうかな。 暑いと、蒸散が激しいわけですから、 水の移動は早いわけで、 そういう涼しい水が、いつもでるような しくみつくりができるといいですね。 予冷そして低温輸送によって、花の輸送は大きくかわりました。 つまり、温度を下げることが、花もちがいいということですから、 そうなったんでしょうね。 結局は、温度破りをした人が、 花の業界をかえるのかもしれません。 花の長持ちを考えていると、 まだまだやることがありそうですね。
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