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泥棒は図書室で推理する の商品レビュー

3.5

9件のお客様レビュー

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2021/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

泥棒バーニィの8作目。 ミステリーと言うかラブロマンス? 前回に引き続き、泥棒バーニーが手痛い失恋をする。 イギリスのカントリーハウス風のホテルへ 親友キャサリンと行くまではついていったが、 大雪にロープでできた吊り橋ときては、 「金田一少年」か「コナン」? しかも、バーニィが殺された? 評価するのは、旅行先にも関わらず、 従業猫ラッフルズを登場させたこと。 ホテルの図書室に、 バーニィの目がハートになったところが面白かった。 彼に言わせれば「部屋ごと盗みたくなった」だが。 一方の壁が床から天井まで本棚、 もう一方に窓、もう一方の壁には暖炉の上に武器、両脇にも本棚、 最後の壁には地図がかけられ、テーブルに雑誌や新聞がのっている。 バーニィはこの部屋に住みたいらしい。 本を読んだまま椅子で寝て、 キッチンはなしで食べ物はデリカッセンで買ってきて、 バスルームも共用でいいと。 図書室を欲しがる気持ちもわかるが、 自分は読書用のソファかな。 背もたれの高い椅子とオットマンでもいい。

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2015/02/06

感想はブログにて。 http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-13.html

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2014/10/04

泥棒バーニイ第八作。 原題"The Burglar in the Library"。 初版サイン本を盗みに入った先で、 先日振られたばかりの女性に宿泊先でかち合うという 気まずい状況からスタートする。 クローズドサークルに属するのだけれど、 泥棒という立場...

泥棒バーニイ第八作。 原題"The Burglar in the Library"。 初版サイン本を盗みに入った先で、 先日振られたばかりの女性に宿泊先でかち合うという 気まずい状況からスタートする。 クローズドサークルに属するのだけれど、 泥棒という立場から繰り出される展開が一風小気味よい。

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2012/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔のノートより: ハードボイルド・ミステリを開拓したレイモンド・チャンドラーが、献辞をそえてダシール・ハメット(彼もミステリ作家)に手渡したとされる初版本。これ目当てと、そして女性にフラれることが重なって、古き良きイギリスを全面に打ちだしたカントリー・ホテルへ宿泊することになったバーニィとキャロリン。しかしまたもや、そこで殺人事件が起こってしまう。 『ボガート』では重要な役目を果たしたウッドチャックや、アナトルリア(P116)をいじる一文があるのが嬉しい。「妻を寝取られると頭から角が生えてくる」(P107)、という伝承をもとにした軽口も、後々何かの役に立ちそうだ。 今回はいつもとはちょっと違った装いで、始め普通小説を読んでいるような気分だった。ブロックは、返ってそういう作品の方が魅力が引き立つかもしれない。 あとがきにもあったけれど、バーニィが繰り出すウィットの効いたセリフだとか、キャロリンとのどうにも回りくどい、だけどテンポの早い会話なんかは、ほんと素晴らしい。元々、彼の本を読んでみようと思ったのも、会話がつらつらと並べられた、まるで事件の気配はない短篇だった。 バーニィを読むのは3冊目だったから、読みながらちょっと具体的にその会話の特長を考えてみた。まず、登場人物が自己問答を繰り広げるセリフ、モノローグが多い。特にバーニィは、自分のやったこと(例えばちょっとした悪事)について、その後どういうことが起こりうるか最善のパターンから最悪のパターンまでを考えることがよくある。 あと、比喩や引用が多用され、その言葉とかけた冗談や軽口もよく言う。例えば今回は、木が倒れてもその音を聴いた者がいなければ、その木は音を出していないと同様だ‥ということを言った大僧正にふまえて、「大僧正の木のように静かに」という表現が2箇所くらいあった。それを知っていないとわけがわからない、というセリフがよくある。日本でこれをやると、慣用句だとかことわざだとか、故事成語の引用になるんだろうか。 さらには、似た発音の言葉を持ってきたり、スペルは違うが同じ発音の者で言い回したり、とにかく色んな事をやっている。 最後にバーニィは、イギリスの探偵小説では最後に何もかも明らかにされるが、現実の世界ではそんなことはない、そのことで眠れなくなるほど悩むことはない、といったことを話している。結局、そんな訳でコックの死因については明らかにされないが、これはこれで面白い終わり方だった。 「われわれをここに置きとどめるためです」(P165)と初っぱなからバーニィが探偵役を引き受けているが、こういった断定をだし、みんなの思考の方向を誘導していくのがその役目だ(まるでクィン氏みたいだ)。ガソリン以外の匂いがしなかったか(P164)、というくだりもそうだ。探偵はこんな風に"前に進む力"がなくてはならない! あと、今回だけしか出演しないミリセント・サヴェージ(おなせな10才の女の子)が活躍する物語を読んでみたいと思った。彼女はいい探偵になれるはず!

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2012/01/08

雪山の山荘モノは大好物~(*^^*) オーソドックスなクローズド・サークルものですが、探偵が泥棒という設定がうるさくない程度に織り交ぜられているのも好印象です(*^^*) 前半は主人公のバーニイの副職の説明や、登場人物の描写にページをかなり割いていますが、中盤からの展開はビック...

雪山の山荘モノは大好物~(*^^*) オーソドックスなクローズド・サークルものですが、探偵が泥棒という設定がうるさくない程度に織り交ぜられているのも好印象です(*^^*) 前半は主人公のバーニイの副職の説明や、登場人物の描写にページをかなり割いていますが、中盤からの展開はビックリするくらいに死体量産。つまり私好み(笑)。 横文字の登場人物が多い海外物は苦手な私でも、今作は一人一人がたっぷりページを取って人物が描かれているので、人物が覚えられない罠にはハマらずに済みました 。 バーニイとキャロリンのウィットに富んだ会話や言い回しも楽しめて、元カノとのやり取りも面白い。ニャンコは出てくる意味あるかな~というくらいの存在感ですが、シリーズものだから他の話ではニャンコ大活躍してるのかしら… ミステリの部分だけ抽出すると、王道中の王道なのに、探偵の仕掛けた罠や女にだらしない下半身事情はハードボイルドチックで、本格派絶対主義な私でも大満足できた一冊になりました(*^^*)2012年もいい本読むぞ~!まずは奇面館だわ… 恋人にふられて傷心のバーニイ。彼女と一緒に行く筈だった英国風ホテルに親友を誘った彼の真の目的は、ホテルに所蔵していると目されるチャンドラーからハメットに贈られたサイン本だった。 しかし、彼がお宝を失敬しようとしたその夜、よりによって本がある部屋で殺人事件が発生する。 橋は何者かによって破壊され、電話線も切られた、外界との連絡が不可能な状況下で、第二・第三の殺人事件が発生し…

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2010/08/01

[ 内容 ] 恋人にふられたバーニイは、傷心を癒すため、古い屋敷を改造した片田舎の英国カントリーハウス風ホテルへ―もちろんそんな殊勝なバーニイではない。 狙いはホテルの図書室。 そこには、かのレイモンド・チャンドラーが、ダシール・ハメットに贈ったというコレクター垂涎のサイン本が、...

[ 内容 ] 恋人にふられたバーニイは、傷心を癒すため、古い屋敷を改造した片田舎の英国カントリーハウス風ホテルへ―もちろんそんな殊勝なバーニイではない。 狙いはホテルの図書室。 そこには、かのレイモンド・チャンドラーが、ダシール・ハメットに贈ったというコレクター垂涎のサイン本が、人知れず眠っているのだ。 もし発見すれば、その価値(推定)二万五千ドル! “親友”のキャロリンと愛猫のラッフルズを伴い、屋敷に乗り込んだバーニイだが、大雪に閉ざされた屋敷で殺人が…かくして、またしても、探偵の才能を心ならずも発揮する羽目に。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

アガサ・クリスティのパロディーみたいな感じね。マナーハウスのお料理がおいしそう。でもバーニイシリーズの舞台はやっぱNYじゃないとなー。

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2011/10/11

今回はNYを離れ、英国カントリーハウス風ホテルに滞在中、大雪に閉ざされて・・・。タイトルに魅かれて手に取る。

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2009/10/04

ローレンス・ブロックのスカダーシリーズではない、泥棒バーニィシリーズ。 この作品が特に好きというわけでもないんだけど、なかなか楽しめた。スカダーが暗めなのに対し、こちらは明るめ。謎解きもパターン化されており、ミステリらしいミステリとして読める。

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