草の上の朝食 の商品レビュー
一文の長さが気になっ…
一文の長さが気になっていたのに、いつの間にか病みつきに。その文章でしかかけない、時間の流れが心地よいです。
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続編なのに、前作を読…
続編なのに、前作を読んでいなくても楽しめる。登場人部物同士の会話がステキ。
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「プレーンソング」続…
「プレーンソング」続編。季節は夏の終わりから晩秋。永遠のモラトリアム。
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前作『プレーンソング』の続編にあたる内容。 前作よりも主人公の取り留めのない思考がシャープで読みやすい。 また恋愛も絡み、知的で独特のリアリズムを持つ作品に非常に効果的な彩りが加わっている。 このまま何作も続いていきそうな、寂寥感の無い締めも良かった。
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前作プレーンソングよりも主人公の思索めいたものが増えたためか、個人的には前作より面白く読めた。ちょっと癖になるような不思議な読み味。 なんとなく今泉力哉監督作品に通じるところがあるなーと思うので好きな人は読んでみてほしい。特にゴンタの考え方とか興味のあり方とか、今泉作品に限らず映...
前作プレーンソングよりも主人公の思索めいたものが増えたためか、個人的には前作より面白く読めた。ちょっと癖になるような不思議な読み味。 なんとなく今泉力哉監督作品に通じるところがあるなーと思うので好きな人は読んでみてほしい。特にゴンタの考え方とか興味のあり方とか、今泉作品に限らず映画好きな人は面白く感じるかも。 ちなみに、主人公が勤め人なのにほぼ仕事してないのにリアリティがないとの評に対して、本当に自分はこんな感じだったと作者が後書きで書いてたので、私はあの時代の西武百貨店に勤めたくてたまらなくなりました。
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前作『プレーンソング』よりも更にとりとめなく、記述は時に綿密さを目指し時に思弁を連ねる。私は野郎なので、保坂和志が書く女性を遂に女性の立場から読めないという限界がある。だからなのか、ここで展開する「工藤さん」や女子高生たちの描写を女性(いやもっと厳密に言えば「フェミニスト」)が読...
前作『プレーンソング』よりも更にとりとめなく、記述は時に綿密さを目指し時に思弁を連ねる。私は野郎なので、保坂和志が書く女性を遂に女性の立場から読めないという限界がある。だからなのか、ここで展開する「工藤さん」や女子高生たちの描写を女性(いやもっと厳密に言えば「フェミニスト」)が読めばどう考えるのか興味を抱く。裏返せば、もちろんマッチョというわけでもないのだろうが男同士のゆるいホモソーシャルなつながりとそれを慈悲深く見守る女性の織り成す共同性こそが保坂の作品世界なのではないか、と思いそこに魅力と危険を感じる
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『プレーンソング』の続き。といっても特に内容は前と変わらず、ニートたちとひたすら日常を生きる様子が書かれる。自分の行為に意味づけしたり、価値のあるものとして暮らすより、意味のない会話や行為に興じたほうが人生を楽しめる気がする一冊。
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前作『プレーンソング』に引き続き空気感が素晴らしい。いいなあ。こういう人間関係を築けたらなあとしみじみ思う。一人一人が自分の持っている感性を自由に開放していて、それを他の人が誰も否定しないところがいい。アホらしくて笑っちゃうような考えや、意外な切り口の感心してしまうような言葉が多...
前作『プレーンソング』に引き続き空気感が素晴らしい。いいなあ。こういう人間関係を築けたらなあとしみじみ思う。一人一人が自分の持っている感性を自由に開放していて、それを他の人が誰も否定しないところがいい。アホらしくて笑っちゃうような考えや、意外な切り口の感心してしまうような言葉が多様な登場人物たちから次々と出てきて、それが面白い。「人種のサラダボウル」みたいな印象を覚える小説だ。とても好き。
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保坂和志「草の上の朝食」http://www.chuko.co.jp/bunko/2000/11/203742.html … 読んだ。おもしろかった「プレーンソング」の続きだと読み始して気付いたけど、これはいま一つ。なぜだろう?たぶん世界観や認識に関する表現が少なかったからかな。...
保坂和志「草の上の朝食」http://www.chuko.co.jp/bunko/2000/11/203742.html … 読んだ。おもしろかった「プレーンソング」の続きだと読み始して気付いたけど、これはいま一つ。なぜだろう?たぶん世界観や認識に関する表現が少なかったからかな。恋愛に未来はない、はおもしろい。この人の文章が好きだなあ
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『プレーンソング』の続編に、恋の要素が入ってきたけど、恋が恋じゃなくて、心地よかった。 P263 …ぼくが飽きっぽいことを知っているゆみ子は、 「あのねえ」 と、一度ぼくの注意を呼び戻してから、 「よう子ちゃんは未来なのよ」 と、飛躍したことをまた言った。 …「だから、未来っ...
『プレーンソング』の続編に、恋の要素が入ってきたけど、恋が恋じゃなくて、心地よかった。 P263 …ぼくが飽きっぽいことを知っているゆみ子は、 「あのねえ」 と、一度ぼくの注意を呼び戻してから、 「よう子ちゃんは未来なのよ」 と、飛躍したことをまた言った。 …「だから、未来っていうのは現在を肯定することよ」 …「だって、恋愛に未来はないじゃない。ーーかといって、現在の肯定もないじゃない。恋愛には、ただただ現在の自分の不安定な状態を確認する気持ちしかないんだもん」 …「恋愛より豊かなものがいっぱいあることを知っている子がいるのね。恋愛が一番なんて思うのは、子ども向けの映画や小説の悪い影響よ」
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