神保町の怪人 の商品レビュー
古書の世界やその街神保町めぐるミステリーとして、事件の展開やトリックよりも、古書に関わる人々の生活や心情にフォーカスを当てた作品になっている。故にその世界に興味のある人には受け入れるだろうと思うし、逆に言えば読者を選ぶ本である。 短編の三本目には女性が重要人物として登場するが、...
古書の世界やその街神保町めぐるミステリーとして、事件の展開やトリックよりも、古書に関わる人々の生活や心情にフォーカスを当てた作品になっている。故にその世界に興味のある人には受け入れるだろうと思うし、逆に言えば読者を選ぶ本である。 短編の三本目には女性が重要人物として登場するが、こう言った配役は「ビブリア古書堂の事件簿」にも見られるが今後増えていくのだろうか。 業界として女性ユーザーを増やしたいという感じには思えないしメリットがあるのか分からない。
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神保町というタイトルに惹かれて、図書館で借りてみた。 ミステリーと書いてあるけど、あまりミステリーっぽくはないです。 古書にあまり興味がないので、ちんぷんかんぷんでしたが、こんな世界もあるのかと想像しながら読みました。 ミステリーとしては、微妙だと思いますが古書に興味がある方は、...
神保町というタイトルに惹かれて、図書館で借りてみた。 ミステリーと書いてあるけど、あまりミステリーっぽくはないです。 古書にあまり興味がないので、ちんぷんかんぷんでしたが、こんな世界もあるのかと想像しながら読みました。 ミステリーとしては、微妙だと思いますが古書に興味がある方は、読んでおいて損はないと思います。
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図書館で目に付いた「神保町」という地名に思わず手が出た。 リタイアするまで年に一度本社のある神保町に本の仕入に出張した。 「すずらんどおり」をとおって古本屋さんもよく観て回った。 東京に行く事はなくなったが「神田神保町」は若い頃の懐かしい大事なところだ。
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[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った...
[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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古本を巡る話。 一言で言うなら、醜いです。(樓主がこう断じるのって珍しい) 「欲しい古本(レア本)が出て、競り相手に心当たりがあるから、古本屋にその人の名前で電話をしてキャンセルする」とか「人が欲しがっている珍品古本を見つけてその人の目の前でわざわざ買う」とか。「故人にお貸しし...
古本を巡る話。 一言で言うなら、醜いです。(樓主がこう断じるのって珍しい) 「欲しい古本(レア本)が出て、競り相手に心当たりがあるから、古本屋にその人の名前で電話をしてキャンセルする」とか「人が欲しがっている珍品古本を見つけてその人の目の前でわざわざ買う」とか。「故人にお貸しした本なので」と、嘘をついて貴重な蔵書を持ち出すとか。「万引き」「詐欺」「資料として借りたといいながら、返す気がない」とか。酷いもんです。 「ウイスキーボトルを持参(貢物)して古本屋をまわる」なんかはもう、前述したのを見ると許せちゃいますよ。 これは古書収集家には「変人」「詐欺師」「悪い人」しかいないんじゃあないか?ってぐらいの、主人公に絡む人たちのゆがみっぷり。 ・・・・・・内容? 推理です。本がなくなります。謎解きです。 一人称。で、ちょっと文体が古い。語彙の選び方が難しいのと、古書に絡む情報が多いので、多少読みにくいですが。 推理小説って、どうして作者当人かそうとしか思えない者を出したがるんでしょう。 主人公は「喜多さん」です。 最後は殺人事件も絡むようですが、二章までしか読めなかった。
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神保町を舞台にした、古書にまつわるミステリーの中編集。古書という分野の話を興味深く読みました。装飾の美しさや希少性に価値を見出す、骨董品収集に似たものかと思っていたのですが、読み物として楽しむものでもあるんですね。隠れた名作を探す、という側面が見えてき ました。文学的価値は個人の...
神保町を舞台にした、古書にまつわるミステリーの中編集。古書という分野の話を興味深く読みました。装飾の美しさや希少性に価値を見出す、骨董品収集に似たものかと思っていたのですが、読み物として楽しむものでもあるんですね。隠れた名作を探す、という側面が見えてき ました。文学的価値は個人の好 みと一致するとは限らず、歴史のなかで淘汰されてしまった作品の中にも、もしかしたら自分にとって生涯に残る一冊があるのかもしれない。学問としても、研究対象についてもっと知りたいと言う資料的な価値がウェイトを占めるのだとわかってきました。「およそ最も思惟に乏しい種類の人間というのは、ただ書くだけ、読むだけの連中である。よみかき以外に何一つできないくらいなら、いっそそうしたことのできないほうがましだ。」と「学者の無学」を批判するハズリットの考えは耳に痛いです。
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