ゴッホの証明 の商品レビュー
「ゴッホの遺言-贋作に隠された自殺の真相」の続編とも言うべき作品。ゴッホの5枚の自画像の中で芸大出身の美術学者が睨んだ1枚の贋作とは。その画の謎に迫ります。美術に詳しくない者にも大変勉強になり、なぜ、誰がその贋作を画く必要があったのか、推理小説のように説得力をもって惹きつけます。...
「ゴッホの遺言-贋作に隠された自殺の真相」の続編とも言うべき作品。ゴッホの5枚の自画像の中で芸大出身の美術学者が睨んだ1枚の贋作とは。その画の謎に迫ります。美術に詳しくない者にも大変勉強になり、なぜ、誰がその贋作を画く必要があったのか、推理小説のように説得力をもって惹きつけます。そしてやはり黒幕はあの人。贋作の目的がゴッホを狂気の作家としたかったその人とは?またなぜ狂気の人としたかったのか?この贋作が画かれた時には未だゴッホは高く売れたわけではなかった。ゴッホがつい最近の人のように思えるのに、独歩と同時代というのは驚きでした。
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前作に引き続き、ある自画像が贋作であるという考察を長々としてまして、そこは飛ばし読み。誰が、何故贋作を描いたのかというストーリーこそが、本作の確信でしょう。 もうちょっと、短い記述でも良かったのかななんて。 ちょっと、疲れた
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『ゴッホの遺言』で日本推理作家協会賞受賞した氏が、次に上梓したゴッホ研究。 1枚の贋作、3枚の真作に描かれたゴッホの「顔」の謎を解く。 ゴッホは、生前多くの作品を遺したはず。現在我々が目にすることができるゴッホ作品のどこまでが真作で、どこまでが贋作なのか・・・。
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前作の『ゴッホの遺言』に引き続き、今回も緻密な造形的考察から贋作者をあぶりだしている手法は見事です。ただ前作以上の衝撃的な新事実は出てきませんでした。
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黄色い家での、ゴーギャンとゴッホとの確執。そのころ描かれた作品の意味についてクールな筆致で考証が行われる。絵画表現の目指すところ、作者の意図を、ほんらい表し得ない小林秀樹の言語表現で迫るスリリングな本。これもまたひとつの絵画かもしれない。
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