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西丸式山遊記 の商品レビュー

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2021/08/15

食生態学者にして探検家、作家など多くの顔を持つ筆者。独自の視点から山を語るエッセイ。 古本屋で見つけた一冊。絶版だが中公文庫なら近年の山ブームに乗って再版されるかもしれない。 マルチな才能の筆者。戦後間もない頃の登山や山スキー、地形図を調べ人跡未踏な地を探検したり、正統派では...

食生態学者にして探検家、作家など多くの顔を持つ筆者。独自の視点から山を語るエッセイ。 古本屋で見つけた一冊。絶版だが中公文庫なら近年の山ブームに乗って再版されるかもしれない。 マルチな才能の筆者。戦後間もない頃の登山や山スキー、地形図を調べ人跡未踏な地を探検したり、正統派ではない独自の路線からの山体験。ちょっと癖というか毒があり好みが別れるところだろう。 1983年から1984年あの「山と渓谷」に連載されたコラム。

Posted byブクログ

2015/08/10

食生態学者であり、登山家、探検家である著者による、山に関するエッセイです。 一時代前のアウトドア事情、とくに戦後すぐの食糧難の時代の山行きに興味を惹かれました。現代のような軽くて丈夫で便利な装備もなく、たいした食料も持たずに、しかも道も整備されずに荒れ放題の山に入るなんて、いまな...

食生態学者であり、登山家、探検家である著者による、山に関するエッセイです。 一時代前のアウトドア事情、とくに戦後すぐの食糧難の時代の山行きに興味を惹かれました。現代のような軽くて丈夫で便利な装備もなく、たいした食料も持たずに、しかも道も整備されずに荒れ放題の山に入るなんて、いまなら無謀だと言われかねませんが、手つかずの自然が残されていた時代、自己責任で行動することが許された時代がうらやましくもあります。 温泉巡りについても書かれてありますが、いまどきの楽々温泉宿巡りの旅なんかとは大違い。山や渓谷の野趣あふれる温泉ばかり。中にはそれって温泉と呼べるの?というものまで。 なかなか手厳しいことも嫌味たっぷりに書かれていたりしますが、そこは著者の人柄とセンスで補われています。人生楽しめるうちに、なんでも楽しんじゃえッという姿勢に励まされる思いがしました。 先生の著作は過去に何冊か読ませていただきましたが、あの島崎藤村の血縁者だということは、本書を読んで初めて知りました。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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