泣かない子供 の商品レビュー
読書リハビリ第二弾。やはり江國香織は最高だなって感じですね。清涼剤。平成の清少納言。文章そのものが美しくて好き。最初の「一人になるとき」が小説みたいだったので「小説だっけ!?」ってしょっぱな裏表紙確認してしまった。 「世のなかの、善いもの、美しいもの」に絵と文章の話があって、と...
読書リハビリ第二弾。やはり江國香織は最高だなって感じですね。清涼剤。平成の清少納言。文章そのものが美しくて好き。最初の「一人になるとき」が小説みたいだったので「小説だっけ!?」ってしょっぱな裏表紙確認してしまった。 「世のなかの、善いもの、美しいもの」に絵と文章の話があって、とても好きだった。
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モヤっとした気持ちを綺麗な言葉にしてくれる人の1人。 そして自由で可愛い方というイメージ。逃亡したり旅に出たり。「信じられないくらい清潔でしっかりしたバタークリーム」なんて言い方もらしいと思う、そんな 江國さんの言葉がひどく好きだ。ひどく、笑 つい真似てしまうしこういう言葉を発し...
モヤっとした気持ちを綺麗な言葉にしてくれる人の1人。 そして自由で可愛い方というイメージ。逃亡したり旅に出たり。「信じられないくらい清潔でしっかりしたバタークリーム」なんて言い方もらしいと思う、そんな 江國さんの言葉がひどく好きだ。ひどく、笑 つい真似てしまうしこういう言葉を発したいと思う。本の話は馴染みがなくて少し難しかった。
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昔、枕元に置いて寝る前にパラパラめくって読んだりしていた本。なんとなくリラックスできる。エッセイというジャンルは元々あまり読まないけど、江國さんのだけは好き。
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繊細で丁寧な言葉たち。 江國香織さんの丁寧な言葉はお父さんからの教えだったんだなと… 彼女が感銘を受けた作品を私も触れてみたい、好奇心が広がりました。
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はしにねがいを・・・ が一番好きだった。 あの世とこの世をつなぐ橋。 私は、最近亡くなった父方のおばあちゃんに会いたいかなぁ。 コロナで葬儀の参列も控えて、まだお墓参りにも行っていない。 私、命を授かったよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以下のアドレスのブログ記事をお読みください。 http://sasuke0369.blogstation.jp/archives/36000722.html
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『ラルフへ』で、わたしの私の不倫に対する思考がそっくりそのまま言語化されていて、震えた。 江國さんの文章は、江國さんが言うようにお酒をたっぷりと吸った焼き菓子みたい。甘美でほろ苦い。
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「ラルフへ」に触発されて。 ====================== 由香へ おげんきですか。昔の友達に手紙を書くとなって、何人か思い浮かんだ顔の中にあなたがいました。あの時あなたはああだったよね、こうだったよね、って言い合える友達はあなたしか居ないとも。 一度喧嘩をしま...
「ラルフへ」に触発されて。 ====================== 由香へ おげんきですか。昔の友達に手紙を書くとなって、何人か思い浮かんだ顔の中にあなたがいました。あの時あなたはああだったよね、こうだったよね、って言い合える友達はあなたしか居ないとも。 一度喧嘩をしましたね。あれがケンカだったのかどうか私には正直分からないのですが。だって何が原因で何のための喧嘩だったかさっぱり覚えていません。覚えているのはあなたが先に謝ってくれたこと。真っ直ぐ私の目を見てごめん、と言ったあなたにあの時私はとても驚きました。こんな風にきっちり喧嘩をする人がいるんだと。 それまで私は勢いあまって感情をぶつけ合ってそのあと気まずくなりなんとなく元に戻る、というやり取りしかしたことがなかった。ちゃんと思ったことを言って、その後に謝罪をして、という真っ当な喧嘩の仕方を知っているあなたが新鮮でした。 あなたは私が初めて家族以外で一緒に暮らした人でもあります。振り返ってみるとどうもあなたは本当に特別な存在みたいですね。今全く繋がりがないのが不思議なくらい。 私が男であなたが女なら上手くいったのかもと考えたことがあります。でもそんなことないのでしょうね。性別なんて小さな要因でしかなくて結局は人と人ですから。 あなたとは一緒に遊園地にも行ったしホテルのバーにも行ったしショッピングにも行きました。でもそのどれも思えば2人ではなかったね。2人で出かけたことってあったでしょうか?2人で過ごした時間はたくさんあったのに。 あなたとわたし、先に変わったのはどちらでしょう。少しずつ距離が空いていく原因となったのは。 あなたがどう思っていたか今は知る由もありませんが、私は徐々にあなたに会うのがしんどくなっていきました。告白すると、あなたに見下されているように感じていたのです。可哀想、と思われている気がしました。あなたといると劣等感を刺激されました。 何年か前、突然あなたが連絡をくれた時、昨日あやりが夢に出てきた、と言ってくれたのは嬉しかったです。夢に出るなんて、あなたの心の中に私がちゃんと存在しているようで。 最後に会った時のことを覚えていますか。思えばあれもやっぱり2人ではなかった。私はあなたに会うことを思うと何週間も前から緊張して、美容院に行ったりお洒落をしたり、今思えばこの時点でおかしいですね。 当日はそれなりに楽しんでいたと思います。なんせ久しぶりでしたから。けれど帰り道から予兆が始まり、家に着く頃には相当ひどい頭痛が起きていました。こんなにひどいのはここ数年なかったと思うぐらい。 痛む頭を抱えながら、自分が気が張っていたことを知り、その時気付いたのです。会うのにこんなに緊張する相手は友達ではないと。 いつからでしょうね、私にとってあなたが友達じゃなくなったのは。それとも最初から友達なんかじゃなかったのでしょうか。それは寂しすぎるような気もするけれど。 あなたがこれを読む可能性もゼロではないけれど、できれば読んでほしくありません。あなたとわたしのことを誰でも見られる場所に書くなんて、あなたは怖がると思う。冷静に見ると怖いね。こういうことは会って話すべきだね。 ただあなたとなら、いつかここに書いたことも全部話せるような気もするのです。自分の感情を素直に表してくれるあなたになら。 きっとどこかでまた互いの人生が交差する時が来るでしょう。 その時にはお酒を飲んでもいいですか。そうすれば私も少しは正直になれる気がするから。 お元気で。 あなたの未来の旦那さんに、由香はいい奥さんになると伝えるという約束、いつか果たす日がくることを願って。
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奥さんと恋人を「ご飯とお菓子」に例えるところ、なんとも言えない気持ちになった。確かにそうだな、とも思うし、ご飯になってもお菓子になっても、どのみち切ない。 やめたいのにやめられないと思いながら本を読んでいる時の快楽を「ほとんど肉体的快楽」と表現されているけれど、私にとっては江國...
奥さんと恋人を「ご飯とお菓子」に例えるところ、なんとも言えない気持ちになった。確かにそうだな、とも思うし、ご飯になってもお菓子になっても、どのみち切ない。 やめたいのにやめられないと思いながら本を読んでいる時の快楽を「ほとんど肉体的快楽」と表現されているけれど、私にとっては江國さんの文章を読むことがそれかもしれない。 まるでお酒を飲んだときみたいにクラっとするような文章がきらきら光っていて、やめられない。 「スイカ味のジェリービーンズをかみながら、私たちは幸福だった」! くすっと笑えて、切なくて、うっとりするようなエッセイ集。
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江國さんのエッセイ読んでると、江國さんの本の中の人物達と重なるかも。日常がなんでこんな素敵なのか、自分の語彙力のなさと感性と表現力と、、やはり才能
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