処刑の方程式 の商品レビュー
イギリスの寒村から、…
イギリスの寒村から、13歳の少女アリスンが消えた。警察の捜索は難航、担当警部は殺人事件と考え、被疑者を拘留するが…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キャロル&トニーと同じ作者だったので。 紙の本を愛している理由の一つは、 話の展開と残りのページ数の緊迫感がある。 何も判明していないこの状態で、この残りページ? ということは、どんでん返しとは名ばかりの、 おせっかいな主人公が最悪のタイミングで首を突っ込み、 危険な目に遭って犯人が判明するパターン? と思いながら、ラストへ読み進めるとか。 今回は逆だった。 この犯人が追い詰められた状態で、まだこんなにページ数が残っているとはどういういこと? ということは真犯人は別の人? とかなりあわててしまった。 その時思いついた考えは真相にかなり近かったけど、 舞台設定の村も興味深かったけど、 作品の構成としてはかなり意欲的で面白いと思うけど、 いかんせん、バランスが悪すぎる。 前半の話と後半の話を同じぐらいの分量と熱量にしても良かったのではないかと思う。 前半の話の重さ、緊迫感、臨場感に入れ込み過ぎて、 後半の話に中々気持ちが移らない。 それと、書き手はいわば”神”なのだから、 さらっと書かれている刑事の息子と被害者の親戚の運命的な出会いは、 もっとなんとかしてほしかった。 さらに言わせてもらえば、 元刑事とジャーナリストを黙らせた写真は、 残っているべきではない。 それらが見られる危険を思えば、 ローマスのばあちゃんが燃やしたにちがいないから。 と、いろいろ書いてはみたものの、この作品はとても面白かった。
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1960年代の英国の寒村で起きた事件。 昔ながらの閉ざされた村で何が起こったのか? 進行は遅いけど じっくり考えさせられます。 事件は解決して現代、最後のどんでん返しが・・・
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