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ある日突然、お遍路さん の商品レビュー

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2009/10/04

まだ未体験のお遍路さん。誰かの体験記を読むことで、擬似追体験をしたかった。参考書やHow to本にはないその時々の体験を読み参考にできる情報を得たかった。 この本を読むことで、ガイドブックより少しイメージが具体的なものになったと思う。 集団で行動するのは難しい。誰もが好き勝手行動...

まだ未体験のお遍路さん。誰かの体験記を読むことで、擬似追体験をしたかった。参考書やHow to本にはないその時々の体験を読み参考にできる情報を得たかった。 この本を読むことで、ガイドブックより少しイメージが具体的なものになったと思う。 集団で行動するのは難しい。誰もが好き勝手行動したいから、意見の対立がありまとまりにくい。 初めは人任せ。問題が起きてもリーダーがうまくやってくれると考えている。回数を重ね経験を積むにしたがい、リーダーの苦労を思いやったり初参加の気ままに歩きたがる人たちに非難を感じたりする。作者の考えの変化が面白い。ものの見え方が変わっていってるからだ。 相手のことを気遣い、自分勝手に人任せでいない。という思いは、自分もそうありたいと感じた。 足のマメは、きっと誰もが遭遇する深刻な問題だと思い体験談を読んだ。集団で行動するが故の周囲に対する申し訳なさや、自分ではどうしようもないことへのやるせなさが伝わり心苦しくなった。 マメのせいで行動が制限されることは、重大な問題だ。足のケアを十分にしても回避できないのだろうか?。その辺をもっと調べることができないかと思った。 エピソードとして、お接待を断ったことへの軽い罪悪感と、自分へ跳ね返ってくる辛さとの葛藤は考えさせられる。また、それを割り切って考える人の話も考えさせられる。実際歩き出すともっと複雑な気持ちになるのだろう。「(本文引用)飴一袋を持てないって言っても、歩いたことない人には、わかってもらえないでしょう?。だから、その場ではハイ、ありがとうってもらっておいて、後で捨てちゃうの。そんなに持ってあるけないから」 霊場を巡るのは、こちらの意志。お接待をしてくれるのは土地の人の好意。その両方があってのお遍路さんなんだなあと感じた。そしてお接待をしてくれてる人もまた、お遍路さんなのだ。と感じた。 2006/12月

Posted byブクログ