映し世のうしろ姿 の商品レビュー
およそ10年ぶりに再読.カバーの裏に「松丸本舗」の値札シールが貼ってあって懐かしい. 1998-1999にかけて新聞に連載されていた文章で,当時自分が大学の2-3年生だった頃の社会問題の記憶が蘇ってきた. 本書の内容というか書きぶりは,大衆メディア向けを意識してかしないでか,...
およそ10年ぶりに再読.カバーの裏に「松丸本舗」の値札シールが貼ってあって懐かしい. 1998-1999にかけて新聞に連載されていた文章で,当時自分が大学の2-3年生だった頃の社会問題の記憶が蘇ってきた. 本書の内容というか書きぶりは,大衆メディア向けを意識してかしないでか,わりと紋切り型で飲み込めないものも少なくなかった. それはそうとしても,藤原新也という人は,20歳の後半から,30年近くずっと,断続的に「旅」を続けている人で,それ自体が浮世離れしているゆえんであり,またその文章もそういう背景を踏まえると言いたいことが納得できる.好き嫌いは別として.
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