新聞があぶない の商品レビュー
再販、記者クラブ、…
再販、記者クラブ、インターネットなど、新聞がかかえる問題点はひととおり押さえてある。あまり書かれることがない、販売店経営についての解説があり、勉強になった。
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元朝日新聞記者が現在の新聞業界が抱える問題点を述べた作品。インターネットメディアが栄えていく中で、新聞はどのような立ち位置であるべきか。そして立ち位置を確立したうえで、新聞上の情報はどこまで信頼できるのか。それらの疑問により、新聞の根幹を問いた上で、具体的な新聞業界の抱える問題に...
元朝日新聞記者が現在の新聞業界が抱える問題点を述べた作品。インターネットメディアが栄えていく中で、新聞はどのような立ち位置であるべきか。そして立ち位置を確立したうえで、新聞上の情報はどこまで信頼できるのか。それらの疑問により、新聞の根幹を問いた上で、具体的な新聞業界の抱える問題にメスを入れる。 業界内の問題の中でも特に気になったのは、新聞上の広告の問題。本来、新聞は何事からも独立したうえで、報道を行う公衆性のある存在であるべきだ。しかしもちろん、資金の問題もあってそう単純にはいかない。資金不足を補うために、新聞は広告を取り入れている。広告収入が、購買収入のサブであるうちはいいが、広告収入が購買収入に匹敵するようになると、新聞上に広告産業の意図が加えられるようになり、独立性を損なってしまう。 広告が増えるのは何で?それは読者が新聞から離れて行ってるから。じゃあ何で読者は新聞から離れるの?不況だから?ネットが発達しているから?それはもちろん複合的な理由がある。ただ今のままじゃ新聞の中で広告のプレゼンスがあまりにも大きくなってしまう。 広告と新聞はどんな関わりを持てばいいのだろうか。広告の勉強をしたくなった。
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[ 内容 ] 新聞の果たすべき最も重要な機能は「批判」である。 そして、その批判は新聞自身にもおよぶべきだ。 新聞社が各種の公的規制のもとで享受しているいろいろの特権、いっこうになくならない悪質な講読勧誘商法、営利第一主義のもと、紙面にあふれる記事とまぎらわしい大広告、そしてまったく開示されない経営内容…。 新聞が書かないこれらの実態を徹底的に探り、鋭い分析を加え、新聞が批判精神を取り戻し、読者の信頼を回復する道を具体的に示した問題作。 [ 目次 ] 第1章 ドラッジ・レポート 第2章 新聞の信頼度調査は何を物語るか 第3章 インターネットへ走り出す 第4章 有価証券報告書と記者クラブ 第5章 宅配制度と表裏の再販制度 第6章 新聞社経営と新聞販売店経営 終章 新聞に未来はあるか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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確かにインターネットの普及によってオンタイムで膨大な情報が更新される昨今、販売部数の減少によって新聞の存在意義や情報化の波にどう生き残りをはかるかなど難しい問題は沢山出てくる。 だけど、それでも新聞はいまだ国民の生活に根強く残る存在であり、歴史や信頼からも不動たる地位に立つ存在...
確かにインターネットの普及によってオンタイムで膨大な情報が更新される昨今、販売部数の減少によって新聞の存在意義や情報化の波にどう生き残りをはかるかなど難しい問題は沢山出てくる。 だけど、それでも新聞はいまだ国民の生活に根強く残る存在であり、歴史や信頼からも不動たる地位に立つ存在であるとも思うのだが・・・事情はもっと深刻なようで・・・。 時代が変化するように新聞も新たな改革とニーズが問われる今、努力は必須。
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新聞があぶない。 でも、ネット広告のせいで、広告収入が減少して、新聞社が倒産するといった意味合いではない。 さらにインターネットの台頭で情報得る所がネットメディアにシフトしてしまい、新聞が衰退するというような危惧でもない。 新聞社内部の腐敗の話で、再販売維持制度や記者ク...
新聞があぶない。 でも、ネット広告のせいで、広告収入が減少して、新聞社が倒産するといった意味合いではない。 さらにインターネットの台頭で情報得る所がネットメディアにシフトしてしまい、新聞が衰退するというような危惧でもない。 新聞社内部の腐敗の話で、再販売維持制度や記者クラブ制度といった前時代的な習慣、規制の話。 新聞の購買数は、果たして減っているのか。核家族化が進んでいるからむしろ世帯数はふえているのではないだろうか。新聞が危ないといわれても正直ピンとこないけれど、記事の質が低下しているのだろうか。僕は新聞をとっていないから実感がナイ。というか、社会人にもなって新聞をとっていなくても平気にしている人間がいるという事が、新聞の危機を招いているのだろうか。ホットなニュースはネットでタダで見ることが出来る。 新聞を読んで最速の社会常識を勉強しなくても平気。こんな価値観を一般化したネットメディアの功罪なのかもと思う。 こんな世間の流れの中じゃ、経営する上でインターネットを意識しなければならくなる。同じ「情報」という製品を扱うメディアとして。しかも相手はタダで情報を発信してくる。 政府の保護や優遇によって、自由化の波に乗らずにのほほんとしている新聞社の腐敗が「あぶなさ」なんだろう。
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