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定本 佐藤春夫全集(第18巻) の商品レビュー

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2020/08/19

最晩年の小説作品(昭和38年~39年)と、戯曲30篇収録。 やはり佐藤春夫の自伝小説総まとめのような「詩文半世紀」は面白いし必読ですね。弟子回りとの交流エピソードは少ないですが、中学時代~の交流録として面白い。 戯曲は大正10年に発表した「薔薇と真珠」が良いですね。小説作品の...

最晩年の小説作品(昭和38年~39年)と、戯曲30篇収録。 やはり佐藤春夫の自伝小説総まとめのような「詩文半世紀」は面白いし必読ですね。弟子回りとの交流エピソードは少ないですが、中学時代~の交流録として面白い。 戯曲は大正10年に発表した「薔薇と真珠」が良いですね。小説作品の「青白い情熱」や「海辺の望楼にて」のテイストを残しつつ、道化役の作者を使ってメタコメディに仕上げてる感じが春夫節で良い。 「日光室の人々」も副タイトルの「写生的一幕物」の通りの作品ではありますが、セットデザイン含め海辺の保養所ホテルの人物描写が好み。

Posted byブクログ