風よ、万里を翔けよ の商品レビュー

田中芳樹(著者)

2010/07/01

年老いた父の代わりに従軍した少女、花木蘭の物語。
作者は銀河英雄伝説でおなじみの田中芳樹です。

この物語は有名で京劇にはもちろん、Disney映画にもなっています（ムーランって名前です）

時は中国を統一した隋の時代。
隋の皇帝は意にそぐわぬ高句麗（韓国）討伐に向けて全国から百十三万もの兵を集めます。
木蘭はその戦いに、年老いた父の代わりに男装して戦場に向かうことを決心するのです。
戦いは苦しい物でしたが、木蘭は相方となる賀廷玉(が ていぎょく）と出会い見事に武勲を挙げます。
しかし同時にそれは女には戻れぬ意味でもありました。
そして隋の栄華から衰退に巻き込まれ木蘭たちのドラマは進みます。

この小説ですが、主人公の木蘭以外にも多くの英雄、好漢が現れる水滸伝のような話で、手軽な割にはとっても読み応えのある歴史小説になっています。

ただ、歴史小説には全体的に言える事なのですがある程度街の名前を聞いて、それが大体どこらへんの位置なのか分からないと、ちょっと混乱するかもしれません。

子供の頃にこの作品を読んで、そんで木蘭って名前が気に入ってそれ以来ゲームのキャラクターに使ってます。
（私はRPGのキャラクター名を変更する派）
ちなみにFF7のエアリスの名前をモクランにしてたのですが、エアリスは途中で殺されちゃう役だったので微妙にショックでした（´・ω・）・・・・。

2010/04/15

中国史に詳しくなくても、読みやすい文章で時代背景がすぐわかる。登場人物たちの人間模様が面白かったです。

2009/11/15

煬帝の治める隋の時代。
3回にわたる高句麗遠征に従軍した男装の少女・花木蘭のお話。
ちょいちょい難しい箇所も出てきますが、どんどん読み進めてＯＫだと思います。
“隋唐演技”などに出てくる花木蘭、ディズニー映画“ムーラン”のムーランと同じ人物をモチーフにしています。

2009/10/04

隋の末期。年老いた父の代わりに進んで従軍した少女・花木蘭の物語。
親孝行を奨励した古くからあるおとぎ話。
隋唐演義にはまっていたときに
ちょうどソフトカバー化されていてお手頃価格だったので読んだ本。気軽に読めるさわやかな
一冊。

2009/10/04

隋朝が滅んでいく様を、隋の軍にいた花木蘭という人を中心に書かれているお話です。
ふふふ、可愛い名前でしょ。そーです！　女の子であることを隠して従軍しちゃったんです。
彼女は小さい頃から近所の男の子にまじって、お父さんから剣や弓を教わりながら育ちました。
そしてある日、家に徴兵令状が来たのだけれど、お父さんは老齢でしかも足を怪我していて、男兄弟もいなくって、でも一家に一人は必ず兵にならなくてはいけない。そこで木蘭は男装して従軍するのです。
色々な人たちが登場しますが、みな魅力的なんです。国は滅んでしまいますが木蘭的にはハッピーエンドでよかったよかった。
ここまで読んで気づいた方もいると思いますが、ディズニー映画の“ムーラン”と元は一緒。
でも、田中芳樹さんバージョンの方が、骨太でお勧めです。

2009/10/04

隋朝を舞台に男装の女将軍の活躍を描いた歴史モノです。
田中さんの小説、これがはじめてだったんだけど面白いですね〜。

2009/10/04

中国歴史小説と言えばこの方です。
銀河英雄伝説や創竜伝で有名な田中氏。
これは数年前ディズニーでムーランて映画があったけど、これの原作？
でもこっちの木蘭が親しみ持てる。
田中氏の隠れた名作とも言える

2009/10/04

主人公の花木蘭が格好良い。でも挿絵の木蘭の可愛らしさに一目惚れでした(笑)
ところで２人は結局くっついたのだろうか？

2009/10/04

病父に代わってその娘が、性を偽り軍に入るっつーベタっちゃベタベタな話だが、そのベタさ加減が悪くない。
風景や戦闘の描写が格好よかった。あと張須陀。

馬上での戦闘は、西洋のものより中国のものの方が面白い気がする。

2009/10/04

田中芳樹の中国歴史小説。男装の麗人・花木蘭の活躍と、隋王朝の衰退、滅亡を描いた作品。
少女でありながら病床の父の代わりに果敢に戦場に身を投じた木蘭の姿は憧れる。けれど最後にしっかりと恋人を捕まえる所はいかにも大陸生まれらしい強い女性を証明してます。