グローバル化の政治学 の商品レビュー

日本比較政治学会(編者)

2011/05/01

後世の歴史家は、１９９７年を国際的金融危機の年と名づけるに違いない。
勤労福祉レジームのSWRは市場の先導者から成る経済社会に基礎をおき、ハイテク・技術革新が競争力の源泉となっている。工程圧縮度の競争、迅速性、先端性における柔軟性が特徴。
また既存の社会空間に加えて、サイバースペースが重要なアリーナとなる。政府は技能習得と再訓練のコストを企業と共同負担し、国境の内外を交差して展開される知的・テクノロジー的領域がレジームの対象となる。

本来グローバルスタンダードとはいわゆるアングロサクソン型経済社会の標準である。

開発思考国家の構成要素は官僚制の自立性と情報の収集と政策の実施を容易にする民間との密接なネットワークである。