古代出雲大社の復元 の商品レビュー
過去をさかのぼり、それを復元するとは、その時代を知ることになる。 出雲大社が48mの高さがあったという社伝から、復元を試みる。出雲大社 第83代千家尊祀宮司(出雲国造)に古代には32丈(96m)、中世には16丈(48m)、その後8丈(24m)だったという言い伝えがあった。代々伝わ...
過去をさかのぼり、それを復元するとは、その時代を知ることになる。 出雲大社が48mの高さがあったという社伝から、復元を試みる。出雲大社 第83代千家尊祀宮司(出雲国造)に古代には32丈(96m)、中世には16丈(48m)、その後8丈(24m)だったという言い伝えがあった。代々伝わる「金輪造営図」には、神殿の中央の「心の御柱」が直径3mを超えていた。それは、1.2mの3本の木を合わせ、金輪で締めてある。1.2mの直径のヒノキは樹齢800年を超えるとする。その神殿に行く階段109mあり、1段を18cmとすると170段。これを復元する物語である。なぜ出雲にそのような大社があったのかという考察が千家和比古によってなされ、大林組の復興の資料集めから始まる。設計図を作り、その建築にかかる人区を計算する、総工期6年、総作業員数人12万人あまり、心の御柱は自重で235トンにもなる。それをどうやって立てたのかのシミュレーションと地震に耐えることができるのか?それを復元させる。その後、平成12年に出雲大社境内で、巨大柱が地下2mのところに埋まっているのが発見され、神殿が48mの高さの可能性の根拠ができた。なんかドラマであり、シューリーマンの話のようだ。古代にそれだけの高さの神殿を作っていたことに驚く。大林組は、三内丸山遺跡の復元、桂離宮の昭和大修理、大阪城、熊本城の復元などを手がけている。建築は未来におくるメッセージである。
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かつてあったとされる巨大な出雲大社を建築学の視点から分析した本。コンピュータ上の建築シミュレーションから復元を検証。
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帯文:大林組の技術者たちが古代史復元いどむ!! 目次:序 「出雲大社本殿の復元」に想う、第1部 古代出雲大社の心象風景―幸の祝福をもたらす神事の異界-、第2部 復元・古代出雲大社、伝説の巨大柱出土に際して、出雲大社境内遺跡の発掘調査
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